新型コロナ流行の2年間で1,356店も減った大手居酒屋チェーン
[2022/2/24 00:00]
2年間で18.8%も減少
企業情報サービスの東京商工リサーチによれば、大手居酒屋チェーンでは店舗の閉店が続いています。
調査の対象となっているのは、株式市場に上場している主要な居酒屋チェーン14社です。
14社による店舗は、コロナ前の2019年12月末には「7,200店」ありました。
しかし、2021年12月末には「5,844店」に減りました。
新型コロナを経験した、この2年間で「1,356店」が閉店したことになります。
2年間の減少率は18.8%に達しています。
店舗が半減したチェーンも
14社のうち、この2年間で店舗が増えたのは「串カツ田中ホールディングス」だけです。
串カツ田中は、コロナ前の273店から、309店に増えました。
串カツ田中が店舗数を増やしているのは、家族連れやテイクアウトなどのニーズを取り込むために、積極的に住宅街へ出店していることが理由です。
店舗を減らした13社のうち、最も減少率が大きいのは「金の蔵」などを運営するSANKOMARKETINGFOODSです。
店舗数は、108店から54店へと半減しています。
また、「とりでん」などを運営するJFLAホールディングスも、843店から469店へと、44.3%減らしています。
43.3%も減った繁華街の夜間人口
居酒屋の閉店に影響しているのが、夜間に繁華街に出歩く人の減少です。
東京都の繁華街では、夜間の人口が、2021年末からの2カ月で43.3%も減りました。
他の時期でも、「緊急事態宣言」が出るたびに、夜間に出歩く人が少なくなっています。
新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着き、「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などが解除され、夜間に出歩く人が増えることが、居酒屋復活の必須条件でしょう。