3回目のワクチン接種率で分かる、東京都の「第6波」が終わるとき
また延びた「まん延防止等重点措置」
3月6日に終了予定だった、東京都の「まん延防止等重点措置」は、3月21日まで延長されてしまいました。
1月21日に始まった「まん延防止等重点措置」は、最初は2月13日が期限でした。
それが、3月6日に延長され、今回3月21日に再延長されました。
何度も繰り返される延長に、「いったい、いつになったら終わるのだろう」という疲れを感じている人も多いでしょう。
この記事では、3回目のワクチン接種率から、現在の流行である「第6波」が終わる時期を考えます。
接種率「40%」がカギ
まず、今より1つ前の流行だった、「第5波」の終わり方を見てみましょう。
「第5波」がピークを迎えたのは、2021年8月でした。
これは、東京都のワクチン接種率が「40%」を迎えた時期と一致しています。
2回目のワクチン接種率が「40%」を超えたことが、第5波が終わるきっかけとなったのです。
オミクロン株でも「40%」が目安
しかし、第5波はデルタ株で、第6波はオミクロン株が中心ですから、同じ「40%」が目安とは限りません。
そこで、3回目の接種で先行しているデンマークの例を見てみましょう。
3回目の接種率が40%を超えた、2021年12月末をきっかけにして「ICU患者数」、つまり重症者数が減り始めました。
感染力の強さを示す「実効再生産数」も減っているので、流行の勢いが弱くなったことが分かります。
オミクロン株が中心となっている、日本の「第6波」でも、3回目の接種率が「40%」になることが、流行が止まる目安と見て良いでしょう。
東京都が「40%」になるのは「3月末」
では、東京都の3回目の接種率は、いつ「40%」に届くのでしょうか。
3月1日時点の、3回目の接種率は「21.8%」です。
今後の推計を見ると、「40%」を超えるのは、「3月末」の見込みです。
これは、「まん延防止等重点措置」の期限である3月21日よりも、1週間ほど後になってしまいます。
ひょっとしたら、「まん延防止等重点措置」の期限までに流行が終わらない可能性があります。
もう一度、延長される可能性があると覚悟しておきましょう。
地元以外にも大規模な接種会場がある
3回目のワクチン接種を受けるには、もよりの区市町村から届く「接種券」が必要です。
その上で、地元の接種会場に申し込むことになります。
しかし、地元の会場とは別に、東京都が大規模な接種会場を用意しています。
地元の会場が混んでいたり、行きにくい場所にあるときには、こちらも検討してください。
都の会場の申し込みは、インターネット上で行なえます。
なお、それぞれの会場ごとに、対象としている人が異なります。
会場を選ぶときに、よく検討してください。
自分に都合の良い会場を選び、できるだけ早く、3回目の接種を行なうことを検討してください。