東京都の高齢化率が過去最高の「22.79%」

[2022/3/27 00:00]

過去最高の高齢化率

東京都の「高齢化率」が「22.79%」となりました。

これは、1957年の調査開始以来、過去最高です。

東京都は、高齢者の割合が他の県よりも低いのですが、それでも高齢化が忍び寄っていることが分かります。

2022年1月1日時点の住民基本台帳をもとに、東京都の高齢化の様子を紹介します。

都内には314万人の高齢者がいる

65歳以上の高齢者の人口を「老年人口」と言います。

そして、老年人口の割合を「高齢化率」と言います。

1月1日時点の東京都の老年人口は「314万人」でした。

総人口が「1,379万人」ですから、高齢化率は「22.79%」となります。

なお、日本全国の高齢化率は「29.1%」で、30%が目前です。

それに比べると、東京都の高齢化は進んでいないことが分かります。

出典:東京都のデータをもとに、編集部が作成

高齢化率は「西高東低」

市区町村の高齢化率を地図で見ると、東が低く、西が高いことが分かります。

区部(23区)では、都心部が一番低く、周辺に向けて高くなっていきます。

都下では、市部の東寄りが低く、町村部に向けて高くなっていきます。

出典:東京都

コロナ後に人が戻ってくるか

東京都の高齢化は、着実に進んでいます。

しかし、全国平均に比べると、高齢化率は高くありません。

ただし、このような恵まれた条件は、10代後半から20代前半にかけて、他の県から東京都へと人口が流入することで維持されてきました。

新型コロナウイルス感染症の流行によって、人口の減少が起きている東京都にとって、他県からの流入が戻るかどうかが大きな問題となるでしょう。

[シニアガイド編集部]