4月から「年金手帳」が廃止。手元にある年金手帳はどうすれば良い
「年金手帳」が廃止に
2022年4月に、年金制度が改正されました。
その一端として、「年金手帳」が廃止されました。
「年金手帳」の廃止に伴って、何か手続きは必要なのでしょうか。
また、手元にある「年金手帳」は、廃止後に、どう扱えば良いのでしょう。
「年金手帳」の廃止に伴なう対応を紹介します。
「基礎年金番号通知書」に置き換え
「年金手帳」は、その人の年金に関する情報が記載された薄い手帳で、以前は年金の手続きに必要でした。
しかし、1997年から導入された「基礎年金番号」があれば、個人の年金記録をオンラインで確認することができるようになりました。
そこで、個人情報が書かれた「年金手帳」を廃止し、カード型の「基礎年金番号通知書」に置き換えることになったのです。
すでに、年金関係の手続きは、「基礎年金番号」か「マイナンバー」があれば行なえるようになっています。
年金手帳は捨てずに保管を
現役世代が持っている「年金手帳」は、表紙の色が「オレンジ」のものと、「青」のものがあります。
「オレンジ」の手帳には、その人が加入している年金制度の来歴などが書かれています。
「青」の手帳は、それに加えて、「基礎年金番号」が記されています。
「基礎年金番号」が記載されていない「オレンジ」の手帳でも、手帳があれば、そこから簡単に調べることができますから、「青」に交換する必要はありません。
いずれにしても、「年金手帳」には、自分の年金についての個人情報が書かれていいます。
手続きに必要ではなくなったからと言って捨てたりせずに、大切に保管してください。
年金手帳が手元にない場合
では、「年金手帳」が手元にない場合は、どうすれば良いのでしょうか。
まず、あなたが会社員であれば、「年金手帳」を勤務先の会社に預けたままになっている可能性があります。
以前は、手続きの関係と紛失防止のために、日本年金機構から届いた従業員の年金手帳を、そのまま預かる会社が多かったのです。
もちろん、年金手帳の廃止が決まってからは、返却が行なわれていますが、念のために、預けたままになっていないことを確認してください。
「年金手帳」が紛失していることがはっきりしたら、日本年金機構に再発行を申請します。
ただし、「年金手帳」は廃止されていますから、「基礎年金番号通知書」の再発行手続きになります。
「基礎年金番号通知書」も保管を
これから、年金制度に加入した人には「基礎年金番号通知書」が届きます。
会社員の場合、「年金手帳」は会社に届きましたが、「基礎年金番号通知書」は個人宛に届きます。
年金関係の手続きには必要となりますので、なくさないように保管しておきましょう。
また、自分の基礎年金番号は、手帳などにメモして控えておくと良いでしょう。