新型コロナウイルスワクチンの「4回目の接種」が始まる。リスクのある人は自分で申し込みを
4回目の接種が始まる
2022年5月25日から新型コロナウイルス感染症ワクチンの4回目の接種が始まりました。
初日は、148人の接種が記録されています。
接種期間は9月30日までの予定です。
費用については、3回目までと同様に無料です。
対象が限定された「4回目」
4回目の接種は3回目までと異なり、限定した人を対象にしています。
3回目までの接種は、感染の拡大を止めるために、できるだけ多くの人を対象としていました。
しかし、4回目の接種は、感染すると死亡する危険性が高い一部の人を対象にして、感染した場合の症状の重症化を抑えることを目的としています。
そのため、4回目の接種の対象は、次の条件に合う人に絞られています。
(1)3回目接種から5カ月以上が経過している。
(2)次の2つのうち、どちらかに該当している
- 60歳以上の人
- 18歳以上60歳未満で、「基礎疾患を有する人」または「重症化リスクが高いと医師が認める人」
つまり、4回目の接種は、「高齢者」と「重症化しやすい持病を持っている人」が対象となります。
「基礎疾患を有する人」は自分で申し込みを
4回目の接種を受けるためには、もよりの自治体から届く「接種券」が必要です。
「60歳以上の人」は、3回目の接種から4カ月後ぐらいに「接種券」が届きます。
一方、18歳以上60歳未満で「基礎疾患を有する人」または「重症化リスクが高いと医師が認める人」は、自治体が把握しきれていないので、自分で申込みをする必要があります。
具体的な申込みの方法などは、自治体ごとに異なるので、もよりの自治体のホームページで確認してください。
「BMI30以上」の人も4回目の接種を
見落とされがちですが、「重症化リスクが高いと医師が認める人」の条件には、「BMIが30以上の肥満」が入っています。
BMI(ボディマス指数)は肥満の状態を表す数字で、「体重(kg)/身長(m)の2乗」で計算します。
身長別に見ると、「BMI 30」は、150cmで67kg、160cmで77kg、170cmで87kg、180cmで97kgが目安になります。
自分のBMIは、こちらのサイトで計算してください。
接種するかどうかは主治医と相談して
最後に、「基礎疾患を有する人」と「重症化リスクが高いと医師が認める人」のリストを掲載します。
自分が4回目の接種の対象に該当するかどうかは、自治体では判断してくれません。
主治医の先生と相談し、自分で接種するかどうかを決めて、申込みをしてください。
- 慢性の呼吸器の病気
- 慢性の心臓病(高血圧を含む)
- 慢性の腎臓病
- 慢性の肝臓病(肝硬変等)
- インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
- 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く)
- 免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)
- ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
- 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
- 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
- 染色体異常
- 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健福祉手帳を所持している、又は自立支援医療(精神通院医療)で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持している場合)