新型コロナワクチン、4回目の接種は「60歳以上」と「基礎疾患のある人」に限定
4回目接種の概要が決まる
厚労省は、新型コロナウイルス感染症の、4回目のワクチン接種の詳細を決定しました。
4回目のワクチン接種は、3回目までとは異なり、対象者を限定します。
当初の対象者は「60歳以上」および「18歳以上で基礎疾患のある人」となりました。
使用されるワクチンは、「ファイザー」または「モデルナ」のみとなります。
また、接種の間隔は「3回目接種から5か月以上空ける」としています。
対象者を絞り込み
当初、4回目のワクチン接種は、3回目までと同様に、一定の年齢を超えた人をすべて対象とする方針でした。
しかし、4回目の接種で先行する諸外国の状況を踏まえて、感染すると重症化するリスクが高い人に限定されることになりました。
厚労省では4回目の接種を「特例臨時接種」と称しており、ごく限られた対象者を想定していることが分かります。
接種の対象となる人の条件
4回目の接種の対象者を、もう少しくわしく見てみましょう。
条件の1つ目は年齢で、「60歳以上」となっています。
厚労省による710万人の患者の資料によれば、「60代」以上では、死亡率が高くなっています。
2つ目は「重症化リスクの高い基礎疾患を有する人」です。
その条件として、次の2つが挙げられています。
- 【1】以下の病気や状態の方で、通院/入院している
慢性の呼吸器の病気、慢性の心臓病(高血圧を含む)、慢性の腎臓病、慢性の肝臓病、糖尿病、血液の病気など - 【2】BMI 30以上の肥満
BMI 30の目安:身長170cmで体重約87kg 、身長160cmで体重約77kg 。
対象者は、どうすれば良い
厚労省は、5月下旬をめどに、4回目の「接種券」を送付するなどの準備を終えるよう、自治体に通知する予定です。
そのため、早ければ5月中に接種が始まる可能性があります。
「60歳以上」の人は、5月中に届くであろう「接種券」を待ちましょう。
「基礎疾患のある人」の場合、自治体が病気の状態を把握していない可能性があります。
そのため、基礎疾患のある人は、ネットや電話による申込みが必要になると覚悟しておきましょう。
対象である可能性がある人は、もよりの自治体からの広報に注意してください。