年金生活者に届く「年金額改定通知書」というハガキ。金額のチェックを忘れずに
年金生活者に届く、年に1度の通知
日本年金機構から、「年金額改定通知書」の発送が始まりました。
対象は、老齢年金や障害年金など、現在、年金を受け取っている人です。
この書類は、これから1年間振り込まれる年金の金額を知らせるもので、毎年5月末から6月にかけて発送されます。
なぜこの時期に届くかというと、4月から始まる新しい年度の年金が、最初に振り込まれるのが6月15日だからです。
この記事では、この書類のどこをチェックすれば良いのかを紹介しましょう。
チェックするポイント
「年金額改定通知書」は、内容が見えないようにたたまれたハガキで到着します。
地域によって書式は違いますが、チェックする場所は同じです。
確認するところは、「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金保険」の両方の「年金額」という項目です。
そして、その合計である「合計年金額(年額)」も確認します。
この3つの項目が、昨年と比べて、大幅に変わっていないかチェックしましょう。
一緒に綴じ込まれている「年金振込通知書」は、実際に口座に振り込まれる金額を知らせてくれる通知です。
振り込まれる金額は、さきほどの「合計年金額(年額)」から、いくつかの控除が引かれた金額になります。
こちらは「控除後振込額」の金額をチェックしてください。
今年度は0.4%の減額
今年度は、年金が0.4%減額されたので、各年金の1カ月の支給額が少し減っています。
例えば、「国民年金」の満額は、「259円」下がり、「64,816円」になりました。
「年金額改定通知書」には、前の年度の金額と、今年度の金額が並べて記されています。
自分の年金がどれだけ減ったのか確認しましょう。
年金事務所から届くハガキは、必ず確認を
「年金額改定通知書」は、普通郵便のハガキで届くので、ついそのままにしてしまう人も少なくありません。
しかし、この書類は、自分の収入に関する重要な書類です。
今年は、年金の減額がありますから、とくに注意が必要です。
少なくとも、「合計年金額(年額)」と「控除後振込額」の2つの金額だけでも確認してください。
そうすれば、6月15日になって、「理由もないのに年金が減っている」と言ってあわてずに済みます。
また、年金と一緒に「年金生活者支援給付金」を受けている人は、「年金額改定通知書」とは別に通知のハガキが届きます。
こちらも、ことしは減額されているので、金額を確認しておきましょう。