年金生活者に届く「年金額改定通知書」というハガキ。金額のチェックを忘れずに

[2022/6/7 00:00]

年金生活者に届く、年に1度の通知

日本年金機構から、「年金額改定通知書」の発送が始まりました。

対象は、老齢年金や障害年金など、現在、年金を受け取っている人です。

この書類は、これから1年間振り込まれる年金の金額を知らせるもので、毎年5月末から6月にかけて発送されます。

なぜこの時期に届くかというと、4月から始まる新しい年度の年金が、最初に振り込まれるのが6月15日だからです。

この記事では、この書類のどこをチェックすれば良いのかを紹介しましょう。

チェックするポイント

「年金額改定通知書」は、内容が見えないようにたたまれたハガキで到着します。

地域によって書式は違いますが、チェックする場所は同じです。

確認するところは、「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金保険」の両方の「年金額」という項目です。

そして、その合計である「合計年金額(年額)」も確認します。

この3つの項目が、昨年と比べて、大幅に変わっていないかチェックしましょう。

一緒に綴じ込まれている「年金振込通知書」は、実際に口座に振り込まれる金額を知らせてくれる通知です。

振り込まれる金額は、さきほどの「合計年金額(年額)」から、いくつかの控除が引かれた金額になります。

こちらは「控除後振込額」の金額をチェックしてください。

出典:日本年金機構

今年度は0.4%の減額

今年度は、年金が0.4%減額されたので、各年金の1カ月の支給額が少し減っています。

例えば、「国民年金」の満額は、「259円」下がり、「64,816円」になりました。

「年金額改定通知書」には、前の年度の金額と、今年度の金額が並べて記されています。

自分の年金がどれだけ減ったのか確認しましょう。

年金事務所から届くハガキは、必ず確認を

「年金額改定通知書」は、普通郵便のハガキで届くので、ついそのままにしてしまう人も少なくありません。

しかし、この書類は、自分の収入に関する重要な書類です。

今年は、年金の減額がありますから、とくに注意が必要です。

少なくとも、「合計年金額(年額)」と「控除後振込額」の2つの金額だけでも確認してください。

そうすれば、6月15日になって、「理由もないのに年金が減っている」と言ってあわてずに済みます。

また、年金と一緒に「年金生活者支援給付金」を受けている人は、「年金額改定通知書」とは別に通知のハガキが届きます。

こちらも、ことしは減額されているので、金額を確認しておきましょう。

出典:日本年金機構
[シニアガイド編集部]