「70代後半」から増える運転免許証の自主返納
運転免許の自主返納に関するアンケート
「運転免許の自主返納」に関するアンケート結果が公開されています。
2022年5月に行なわれたインターネット調査には、60歳以上の全国の男女1,211人が回答しています。
この調査は、日本トレンドリサーチと、自動車リサイクル事業の会宝産業によって行なわれました。
70代後半になると返納が増える
まず、運転免許の返納について聞いています。
「すでに運転免許を返納した」という人は、60代では3%前後しかいません。
それが、70代前半では10%になり、70代後半では24%まで増えます。
70代後半では、4人に1人の割合で、免許証を返納していることになります。
2022年5月から、75歳以上で免許証を更新する場合に「運転技能検査」が導入されました。
「75歳」という年齢が、自動車の運転をする上で、一つの目安であることが分かります。
返納した人の4割は自動車を持っていた
免許証を返納した時点で、自家用車を所有していた人は「40%」でした。
意外と多くの人が、手元に自動車があるのに、免許証を返納しています。
持っていた自動車は「7年以上」が多い
免許証を返納したときに、所有していた自動車は、いつ購入したものなのでしょうか。
一番多いのは「7年以上~10年未満」でした。
次に多いのが「10年以上」です。
この2つで、ほぼ半分を占めています。
つまり、手元にあった自動車は、比較的古いものであることが分かります。
自動車の処分は「売却」が中心
所有していた自動車は、どのように処理されたのでしょうか。
一番多いのは「売却」で、ほぼ40%を占めています。
そして、「親戚や知り合いに譲渡した」や「廃車にした」が続きます。
「廃車」というのは、簡単に言えば、ナンバーを返納し、公道を走れない状態にすることです。
さきほど見たように、免許証を返納したときに乗っている自動車は、古いものが多いので、「売却」ではなく「廃車」を選ぶのです。
しかし、最近では、無料で廃車処分をしたり、古い自動車でも買い取りをする業者があります。
また、乗らなくなった自動車の寄付を受け付けている団体もあります。
自分で費用を出して「廃車」にする前に、「売却」や「寄付」についても検討してください。