オミクロン株の後遺症は「倦怠感」が最多。6カ月経過でも改善せず
オミクロン株による「後遺症」の調査
東京都が、新型ウイルス感染症の後遺症についてレポートを公開しています。
このレポートは、オミクロン株による後遺症が疑われる、都立病院の外来患者119人を対象としています。
オミクロン株の特徴は「倦怠感」
後遺症の症状で一番多いのは「倦怠感」でした。
全体の4割が、これを挙げています。
次に多いのが「咳(せき)」でした。
「倦怠感」と「咳」は、オミクロン株による後遺症の特徴で、以前よりも増えています。
逆に、「息切れ」「嗅覚障害」「味覚障害」は、オミクロン株になってから減っています。
後遺症が出るなら「1カ月以内」
後遺症は、新型コロナに感染してから「1カ月未満」で、その症状が出ています。
「1カ月以上3カ月未満」の人も少しいますが、「3カ月以上」経ってからという人は、ほとんどいません。
とりあえず、新型コロナに感染したときから1カ月間は、後遺症を警戒する必要があります。
6カ月経っても改善せず
また、新型コロナの後遺症の症状は、なかなか改善しません。
後遺症が出てから6カ月経っても、症状が続いている人の方が多いのです。
特に「倦怠感」は治りにくく、症状が改善された人は、ごく一部です。
コロナは軽症でも、後遺症は出る
なお、後遺症が出た人の7割は、新型コロナ自体の症状は「軽症」でした。
つまり、新型コロナの症状は軽くても、後遺症を警戒する必要があります。
感染しないことが重要
「オミクロン株」以後の新型コロナは重症化しにくいため、以前に比べて危険性は下がっています。
しかし、新型コロナ自体の症状は軽くても、後遺症が残る危険があります。
そして、後遺症は治りにくく、その症状に長く苦しむことになります。
特にデルタ株による後遺症では「倦怠感」や「咳」が多く、日常生活にも支障が出ます。
まずは、新型コロナに感染しないことを優先しましょう。
ワクチンが接種できるならば接種を行ない、その上で、手洗いなどの予防措置を続けてください。