「オミクロン株対応ワクチン」は2回目の接種をした12歳以上全員が対象
オミクロン株に対応した新しいワクチン
新型コロナウイルスに対応したワクチンが、「オミクロン株対応」に変わります。
それに伴って、接種の対象者も広がります。
早ければ9月中にも接種が始まる「オミクロン株対応ワクチン」を紹介しましょう
「武漢株」と「オミクロン株」の両方に対応
現在、使われているワクチンは、新型コロナウイルスのうち、最初の「武漢株」を対象としています。
現在の流行の中心となっている「オミクロン株」にも有効ですが、効力には限りがあります。
そこで、「オミクロン株 BA.1」を対象とした「オミクロン株対応ワクチン」が開発されました。
今回、使用されるのは「二価ワクチン」と言い、武漢株に対応したワクチンと、オミクロン株に対応したワクチンを混合したものです。
なお、「オミクロン株対応ワクチン」は、「オミクロン株 BA.1」をターゲットにしていますが、その後に登場した「BA.2」「BA.4」「BA.5」に対しても、これまでのワクチンよりも有効とされています。
4回目として接種する人は「9月20日」から
オミクロン株対応ワクチンを最初に接種できるのは、まだ4回目を接種していない「60歳以上の高齢者」や「医療関係者」です。
つまり、4回目に接種されるワクチンが、これまでのワクチンから、オミクロン株対応ワクチンに変わります。
ワクチンの変更は、早ければ9月20日から行なわれます。
また、4回目を接種した人でも、接種から「5カ月」を経過していれば、オミクロン株対応ワクチンが接種できます。
つまり、5回目の接種も可能となります。
本格的な接種は「10月半ば」から
オミクロン株対応ワクチンが対象とする範囲は広く、「初回接種を完了した 12歳以上の全ての住民」となります。
「初回接種」とは、1回目と2回目がセットになった最初の接種です。
つまり、12歳以上で、2回目または3回目を接種してから、「5カ月」が過ぎていれば誰でも接種できます。
オミクロン株対応ワクチンは、ファイザーとモデルナから供給されます。
対応年齢は、ファイザーが「12歳以上」、モデルナが「18歳以上」です。
実際に、オミクロン株対応ワクチンが接種できるのは、10月半ばごろになる見込みです。
地域によって差がありますので、もよりの市区町村のホームページで確認してください。
前の接種からの期間は短縮される見込み
新型コロナは、2年連続で年末年始に流行しています。
オミクロン株対応ワクチンの接種も、年末に間に合わせるために、前の接種から「5カ月」空ける待機期間を短縮する検討が進んでいます。
早ければ、10月下旬までに新しい待機期間が決まるでしょう。
接種できる時期が年末ギリギリの人は、それも頭に入れておいてください。