オミクロン株対応の新しいワクチンが登場。12歳以上なら3回目として接種可能
オミクロン株対応のワクチン
オミクロン株対応の新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。
2022年9月20日に始まった接種は、9月26日現在で「27,641回」行なわれています。
オミクロン株対応ワクチンの対象者や、これまでのワクチンとの違いを紹介しましょう。
オミクロン株がターゲット
これまでの新型コロナワクチンは、最初に登場した「武漢株」と呼ばれるウイルスを対象として作られています。
その後、新型コロナウイルスは、武漢株から、アルファ株、デルタ株、オミクロン株と進化しました。
幸いなことに、武漢株用のワクチンは、オミクロン株でも有効です。
ただし、オミクロン株に対する効果は、武漢株に対する効果よりも下がってしまいます。
そこで、オミクロン株に対応したワクチンが開発され、今回から接種が始まったのです。
今回使用されるワクチンは「二価ワクチン」と言って、武漢株用とオミクロン株用の2つのワクチンを合わせたものになっています。
大きく広がった接種対象
オミクロン株対応ワクチンは、「1回目と2回目の接種を終えた12歳以上のすべての方」が対象です。
つまり、「3回目の接種」としても受けられますし、「4回目の接種」としても受けられます。
これまで「4回目の接種」は対象となる人を限定していましたが、オミクロン株対応ワクチンへの切り替えを機に、対象が大きく広がりました。
現在、オミクロン株対応ワクチンのほとんどは「4回目の接種」として行なわれています。
ファイザーとモデルナ、どっちを選ぶ
オミクロン株対応ワクチンは、ファイザー製とモデルナ製があります。
対象年齢は、ファイザーが12歳以上、モデルナが18歳以上です。
また、ワクチンによる副反応は、従来型のワクチンと大差がないとされています。
多い副反応としては「注射部位の疼痛(とうつう)」や「疲労」が挙がっています。
ファイザーとモデルナのどちらになるかは、年齢や地域によって異なります。
もよりの自治体のホームページなどで確認してください。
BA.5対応のオミクロン株対応ワクチンを待つべきか
オミクロン株には、多くの亜系統があります。
2022年の頭に流行したのが「BA.1」、5月に流行したのが「BA.2」、現在流行しているのが「BA.5」です。
いま接種されている「オミクロン株対応ワクチン」は、「BA.1」に対応しています。
そして、「BA.5」に対応したワクチンが、数カ月後には登場の予定です。
では、「BA.5」に対応したワクチンが登場するまで、接種を待つべきでしょうか。
厚労省では、待たずに、現在の「BA.1」対応ワクチンを接種することを勧めています。
その理由は2つあります。
まず、「BA.1対応」であっても、「BA.5」にも効果があります。
もう1つの理由は、過去2年間に渡って、年末年始に新型コロナが流行していることです。
今年の流行が始まる前に、ワクチンを接種してほしいと考えているわけです。
特に、高齢者は新型コロナに感染すると重症になりやすいとされています。
高齢者が、家族や周囲にいる人は、前向きに接種を検討してください。