「オミクロン株 BA.4-5対応ワクチン」の接種が始まる

[2022/10/14 00:00]

10月13日から接種開始

2022年10月13日から、新型コロナウイルス感染症に対する「オミクロン株対応ワクチン」に「BA.4-5対応型」が加わりました。

接種会場への供給の関係で、しばらくは「BA.1対応型」と「BA.4-5対応型」が混在することになります。

厚労省では、「ワクチンの種類にこだわらず、いずれか早く打てるワクチンを接種するように」と呼びかけています。

2回目を終えた12歳以上が対象

オミクロン株対応ワクチンを供給しているのは、ファイザーとモデルナの2社です。

1回目と2回目に接種したワクチンの種類を問わず、どちらでも接種できます。

ただし、対象年齢が異なっており、ファイザー製は「12歳以上」、モデルナ製は「18歳以上」が対象です。

接種の対象は、2回目の接種を終えてから、5カ月が経過した人です。

なお、接種は1回で終わります。

出典:厚労省

オミクロン株は遠く、亜系統は近い

せっかく、「BA.4-5対応型」のワクチンが登場したのに、厚労省は「BA.1対応型」でも良いと言っているのでしょうか。

下の図は、新型コロナウイルスの系統樹です。

「オミクロン株」は、従来株(いわゆる武漢型)に比べると、遠い位置にあります。

そのために、従来株に対応したワクチンとは別に、オミクロン株に対応したワクチンが開発されました。

それに比べると、BA.1とBA.4-5の違いは小さく、同じオミクロン株の亜系統の違いでしかありません。

したがって、「BA.1対応型」であっても、現在流行している「BA.5」に対する効果は大きいとされています。

このような理由があるので、厚労省では「いずれか早く打てるワクチンを接種するように」と呼びかけているのです。

出典:厚労省

次の流行が始まる前に接種を

現在の新型コロナは、BA.5による「第7波」が終わる時期にあたります。

そのため、新型コロナが話題に上ることが少なくなっています。

しかし、海外旅行客の受け入れが進むなど、感染予防策は少しずつ緩められています。

11月以降に、再び新型コロナの流行が始まる可能性は低くありません。

いまならば、ワクチンの接種会場は混み合っていません。

できるだけ早く、「オミクロン株対応ワクチン」の接種を行なうことを検討してください。

[シニアガイド編集部]