「オミクロン株 BA.4-5対応ワクチン」の接種が始まる
10月13日から接種開始
2022年10月13日から、新型コロナウイルス感染症に対する「オミクロン株対応ワクチン」に「BA.4-5対応型」が加わりました。
接種会場への供給の関係で、しばらくは「BA.1対応型」と「BA.4-5対応型」が混在することになります。
厚労省では、「ワクチンの種類にこだわらず、いずれか早く打てるワクチンを接種するように」と呼びかけています。
2回目を終えた12歳以上が対象
オミクロン株対応ワクチンを供給しているのは、ファイザーとモデルナの2社です。
1回目と2回目に接種したワクチンの種類を問わず、どちらでも接種できます。
ただし、対象年齢が異なっており、ファイザー製は「12歳以上」、モデルナ製は「18歳以上」が対象です。
接種の対象は、2回目の接種を終えてから、5カ月が経過した人です。
なお、接種は1回で終わります。
オミクロン株は遠く、亜系統は近い
せっかく、「BA.4-5対応型」のワクチンが登場したのに、厚労省は「BA.1対応型」でも良いと言っているのでしょうか。
下の図は、新型コロナウイルスの系統樹です。
「オミクロン株」は、従来株(いわゆる武漢型)に比べると、遠い位置にあります。
そのために、従来株に対応したワクチンとは別に、オミクロン株に対応したワクチンが開発されました。
それに比べると、BA.1とBA.4-5の違いは小さく、同じオミクロン株の亜系統の違いでしかありません。
したがって、「BA.1対応型」であっても、現在流行している「BA.5」に対する効果は大きいとされています。
このような理由があるので、厚労省では「いずれか早く打てるワクチンを接種するように」と呼びかけているのです。
次の流行が始まる前に接種を
現在の新型コロナは、BA.5による「第7波」が終わる時期にあたります。
そのため、新型コロナが話題に上ることが少なくなっています。
しかし、海外旅行客の受け入れが進むなど、感染予防策は少しずつ緩められています。
11月以降に、再び新型コロナの流行が始まる可能性は低くありません。
いまならば、ワクチンの接種会場は混み合っていません。
できるだけ早く、「オミクロン株対応ワクチン」の接種を行なうことを検討してください。