コロナ後の人手不足が原因で、アルバイト/パートの時給が上昇。全地域で千円を超える
[2022/10/17 00:00]
全国の平均時給は「1,140円」
求人情報会社のマイナビが、アルバイト/パートの平均時給調査を行なっています。
これは、同社運営する求人情報サイト「マイナビバイト」に掲載された求人広告のデータを集計したものです。
2022年の9月の全国の平均時給は「1,140円」でした。
地域別に見ても、7つのエリアのすべてで、平均時給が千円を超えました。
比較的、時給が安い「中国/四国」でも、平均時給は千円以上になっています。
「飲食/フード」の時給は過去最高
求人数が多い、三大都市圏に絞って、職種別の平均時給を出しています。
もっとも時給が高いのは「イベント/キャンペーン」の「1,466円」です。
しかし、上昇率で見ると、「飲食/フード」が、前月から16円も上がり「1,072円」になっています。
これは、「飲食/フード」の平均時給としては、過去最高です。
「アパレル/ファッション関連」の求人は、前年の2.6倍
次に、職種別の求人件数を1年前と比べています。
一番増えたのは「アパレル/ファッション関連」で、2.6倍になりました。
「飲食/フード」も2.2倍に増えています。
これらの職種は、新型コロナが落ち着いて、求人が増えているため、時給が高くなっているのです。
「時給千円」がめど。最低賃金の確認も
アルバイト/パートの時給が上がる要素としては、2020年10月に、厚労省による最低賃金の引き上げが行なわれました。
しかし、求人市場では、すでに時給の上昇が始まっています。
これから、アルバイト/パートを探すときは、「時給千円」を1つのめどにして探してください。
また、自分の時給が安いときは、都道府県ごとに定められた「最低賃金」を確認し、少なくとも、それ以上であることを確認してください。
雇用者と話しても解決しない場合は、労働基準監督署が窓口となります。