「生後6か月から4歳」を対象とした乳幼児用コロナワクチンの接種が始まる

[2022/10/25 00:00]

今週にも「接種券」が届き始める

乳幼児用を対象とした新型コロナワクチンの接種が始まります。

今回は、ファイザー製の乳幼児用のワクチンを使用したものです。

対象となる年齢は「生後6か月から4歳」です。

早ければ今週中にも、「接種券」が手元に届き始めます。

いきなり「接種券」が届き、接種すべきかどうか迷う家族も少なくないでしょう。

この記事では、厚労省の資料をもとに、乳幼児への接種を検討するための、3つの情報を紹介します。

乳幼児の死亡例は少ない

そもそも、新型コロナウイルスは、乳幼児に対して、どれぐらい危険なのでしょうか。

乳幼児用ワクチンの認可の際に検討された資料を見てみましょう。

2022年1月から8月までの死亡例として検討されたのは「41例」でした。

このうち、詳細な検討が可能だった29例のうち、基礎疾患が有ったのは14例、無かったのが15例でした。

新型コロナによる乳幼児の死亡は多くないので、症例が少ないのです。

また、死亡例の半数は、なんらかの基礎疾患を持っていました。

厚労省による統計を見ても、新型コロナの死亡者は、高齢者が中心であることが分かります。

出典:厚労省

積極的推奨は「アメリカ」だけ、条件付きは「イスラエル」

乳幼児用ワクチンに対する諸外国の状況を見てみましょう。

現在、積極的に接種を推奨しているのは「アメリカ」だけです。

条件付きで接種を推奨しているのが「イスラエル」で、「慢性疾患または免疫抑制などのハイリスク児」に対して接種を推奨しています。

イスラエルは、新型コロナワクチンの接種に積極的な国ですが、それでも条件付きとしています。

なお、「カナダ」は、推奨はしていませんが、接種を認めています。

イギリス、フランス、ドイツなどは、まだワクチンを承認していません。

出典:厚労省

3回目の接種が必要

今回のワクチンは、大人用のワクチンとは異なり、3回の接種がセットになっています。

  • 1回目の接種
  • 1回目の接種から3週間以上の間隔をあけて2回目接種
  • 2回目の接種から8週間以上の間隔をあけて3回目接種

接種に必要な「接種券」の発送や、接種の予約は市区町村ごとに行なわれます。

接種の費用は公費で負担されているので、無料です。

基礎疾患がある場合は接種の検討を

ここまで見てきた情報をまとめてみましょう。

  • 乳幼児の死亡例は少なく、半分は基礎疾患があった
  • 積極的に推奨している国は「アメリカ」だけ
  • いったん始めると3回の接種が必要

こうしてみると、すべての乳幼児が接種を急ぐべき状況ではないことが分かります。

ただし、中枢神経疾患や心疾患などの基礎疾患がある場合は、死亡例が多いことと、イスラエルが推奨していることを考慮して、主治医と相談の上で接種を検討すべきでしょう。

乳幼児のワクチン接種は、子供の状態や家族の状況などにより客観的に判断してください。

[シニアガイド編集部]