大手外食チェーンの7割が値上げ。最大で36%の値上げ
[2022/11/15 00:00]
大手の7割が値上げ
企業情報サービスの東京商工リサーチが、外食産業の値上げ状況をレポートしています。
2022年に入ってから値上げを行なったのは、大手外食業者122社のうち「82社」でした。
全体の、ほぼ7割が値上げしたことになります。
さらに、ブランド別に見ると、「105」のブランドが値上げをしています。
これだけ多くのチェーンやブランドが値上げをしているので、「外食」全体の値段が高くなったという印象を与えているのです。
値上げが多い「中華・ラーメン」
業態別に見ると、値上げが一番多いのは「中華・ラーメン」の18ブランドでした。
そして、「レストラン」が16ブランド、「ステーキ・焼肉」が14ブランドで追っています。
特に「レストラン」は、値上げしたブランドが急増しています。
東京商工リサーチでは「今春までは小麦やコーヒー、牛肉など、輸入食材に依存した主力メニューが中心の業態で値上げが目立ったが、秋以降は様々な国産の食材を取り扱う業態にも拡大している」と分析しています。
マクドナルドのハンバーガーは36%値上げ
値上げ幅が判明した44ブランドでは、「5%以上10%未満」の値上げが半分以上を占めました。
ただし、単価の安いファストフードやコーヒーショップのメニューでは大幅に値上げされた品目があります。
例えば、マクドナルドの「ハンバーガー」は、110円から150円へと、36%値上げされました。
また、ミスタードーナツの「ポン・デ・リング」、ガストの「チーズINハンバーグ」なども、15%以上値上げされています。
値上げの理由は「原材料の高騰」
値上げの理由で一番多いのは「原材料の高騰」でした。
次に多いのが「物流」です。
今後も、燃料価格や人件費の上昇が予想されており、さらなる値上げの原因となりそうです。