北海道で新型コロナが大流行。すでに過去最悪の状況
「北海道」で大規模な流行
新型コロナウイルス感染症の流行には、地域差があります。
ニュースでは、人口が多い東京都や大阪府などが注目されがちですが、それ以外の地域でも大きな流行が発生することがあります。
2022年11月18日の時点では、「北海道」が過去最悪の状況となっており、注意が必要です。
1日1万人以上の患者が発生
北海道の新規陽性者は、11月15日と16日の2日連続で1万人を超えました。
北海道以外で、1日1万人を超えているのは「東京都」だけです。
約520万人しか人口がない北海道で、2倍以上の人口がある東京都と同じ規模の患者が発生しているのです。
また、北海道の新規陽性者は、8月の「第7波」のときでも、8,632人がピークでした。
つまり、すでに「第7波」を超えた、「第8波」と言うべき危険な状況なのです。
すでに病院は厳しい状況
1日1万人以上の新規陽性者が出ると、入院が必要な患者も大きく増えます。
新型コロナ患者専用の病院のベッドの使用率は「39.8%」で、8月の「第7波」のピークに近づいています。
コロナ対策の中心となる「重点病院」でも、職員の休職者数が増えています。
病床使用率で見える以上に、医療機関は追い込まれた状況にあることが分かります。
死者の発生は過去最悪の水準
現在流行している「オミクロン株」は、死亡率が低いとされています。
しかし、これだけ多くの新規陽性者が発生していると、亡くなる方も少なくありません。
北海道の死亡者数は、新型コロナの流行が始まってから、一度も20人を超えていませんでした。
しかし、11月15日には「34人」も死亡しており、過去最悪の状況となっています。
旅行の前に流行状況もチェック
現在、国内旅行をうながす「全国旅行支援」制度も行なわれており、県境を越えた人の移動が増えています。
しかし、新型コロナの流行状況は都道府県によって大きく異なります。
感染すると重症になりやすい高齢者など、感染リスクの高い人は警戒が必要です。
そうでなくても、旅行先で発熱した際に、病院が手一杯で診察を受けられない可能性があります。
旅行先で後悔しないように、国内旅行を検討する際には、目的地の流行状況も確認してください。