35歳以上の転職で求められるのは「即戦力」、ポジションは「課長クラス」
転職コンサルタントに聞いた、来年の動向
転職サイト「ミドルの転職」が、「2023年ミドルの求人動向」のアンケート結果を公開しています。
2022年11月に行なわれたインターネット調査には、178人の転職コンサルタントが回答しています。
求人が増えると見るコンサルタントが7割
2023年、つまり来年に、「35才以上」のミドル層の求人募集が増えると思うコンサルタントは7割を超えました。
増えると思う理由で一番多いのは「若手人材の不足により、採用人材の年齢幅を広げざるを得ないため」でした。
逆に、減ると思う理由で一番多いのは「景気回復の兆しが見えないため」です。
求められるのは「40代前半」
「35才以上」の求人募集が増加すると見込まれる「年齢層」は、「40代前半」が一番多く、その前後の「30代後半」と「40代後半」が続きます。
ポジションは「課長クラス」
「35才以上」の求人募集が増加すると見込まれる「ポジション(役職)」は、「課長クラス」が一番多くなりました。
次に多いのが「部長/次長クラス」です。
「中堅/中小企業」がダントツ
「35才以上」の求人募集が増加すると見込まれる「企業タイプ」は、「中堅/中小企業」がダントツです。
そして、「ベンチャー企業」よりも「上場企業」や「大手企業」の方が多くなっています。
創業したばかりで平均年齢が若いベンチャー企業は、ミドル世代の転職先としては狭い門のようです。
IT系、インターネット系が求められる
35才以上の求人募集が増加すると見込まれる「業種」で一番多いのは「IT/インターネット」でした。
二番目が「メーカー」、三番目が「建設/不動産」です。
求められているのは「即戦力」
最後に、35才以上の求人募集が増加すると見込まれる「職種」を聞いています。
「業種」と同様にIT系が強く、「技術系(IT/Web/通信系)」が一番でした。
それ以外でも「技術系」の職種は強く、複数が入っています。
「技術者」以外でも、「経理/財務/会計系」など専門知識を必要とする、即戦力の職種が強いことが分かります。