「終活」は必要と思っていても、実行している人は15%
[2022/12/27 00:00]
終活に関するアンケート
日本トレンドリサーチが「終活に関するアンケート」の結果を公開しています。
2022年12月に「斎奉閣・家族葬会館 和ごころ」と共同で行なわれたインターネット調査には、60歳以上の男女928人が回答しています。
終活の必要性を感じている人は7割
まず、「終活」は必要なことだと思うかと聞いています。
「必要だと思う」という人が7割近くもいました。
かなり多くの人が、「終活」の必要性を感じています。
終活を実行している人は15%
次に、「終活を実行しているか」を聞いています。
一番多い回答は「将来的には終活をするつもり」でした。
これが、回答者全体の62%を占めています。
次に多いのは、「終活はしていないし、する予定もない」という否定派の人で23%です。
そして、「すでに終活をしている」という方は15%に留まりました。
つまり、終活の必要性は感じており、将来的にはやらなければならないと思っていますが、まだ手を付けていない人が多いのです。
家族との別れや、自分の病気がきっかけに
では、終活を実行している人は、何がきっかけで着手したのでしょうか。
次のようなコメントが寄せられています。
- 実母との別れが突然だったもので、人間、いつ亡くなるかわからないため、備えとして終活も必要かなと思いました。(60代女性)
- 5年間の間に極めて珍しい病気に2回も罹患して手術したので万一に備えて始めた。(70代男性)
つまり、家族の死去や、自分の病気などで、人の命のはかなさを意識して、終活を始める人が多いのです。
残された人が困らないようにという配慮が基本
最後に、「終活としてどのようなことをしているか」を見てみましょう。
- 資産の洗い出しと遺言状の作成と終活にあたっての意向と基本的な考えをまとめた作文。(70代男性)
- 銀行口座や証券会社の暗証番号とパスワードを書いて保存した(70代男性)
- 銀行印保管場所を明確にしておく。形見分けの一覧表を作成しておく。(80代男性)
- 要らないものは破棄したり、葬式代や諸々に掛かるお金を世話になる者に遺そうと貯めて用意している。(60代女性)
「終活」の手段はさまざまですが、相続に関係する財産などの情報をまとめておく人が多いようです。
また、不要なものの処分や、葬儀にかかる費用を残すなど、残された人が困らないようにするのも有効でしょう。