今年の「三段おせち」の平均価格は「25,522円」。前年より千円以上値上がり
[2022/12/31 00:00]
昨年に比べて千円以上の値上がり
大手調査会社の帝国データバンクが、「おせち料理」の価格調査の結果を公開しています。
大手コンビニやスーパーなどで購入できるおせち料理のうち、3~4人前用の「三段おせち」の平均価格は「25,522円」でした。
これは、前年に比べて、1,042円高く、4.3%の値上げとなっています。
値上げが62社、据え置きが48社
調査の対象となった110社のうち、値上げをしたのは62社でした。
値上げ幅は「1,000円台」が中心です。
値上げした理由として「品質を維持するため」が挙がっています。
一方、48社は価格を据え置いています。
こちらは「年に一度のお祝いなので、今年は値上げを見送った」などの声が挙がっています。
鮮魚類の値上げが原因
おせち料理の値上がりの原因の一つに、鮮魚価格の上昇があります。
帝国データバンクによれば、「国内産 伊勢海老」が前月から40%高くなるなど、多くの製品が値上げされています。
外国産が多い鮮魚類は、円安や原油高の影響を受けやすく、来年のおせちについても、値上がりが避けられない情勢です。
かまぼこなどの水産練り物製品については、代替品に切り替える動きも広まるでしょう。
1年の始まりを祝う「おせち」も、「インフレ」を実感する機会となりそうです。