6万人を超えた新型コロナの死者。オミクロン株になっても死者は増加
[2023/1/11 00:00]
ついに「6万人」を超える
国内での新型コロナウイルス感染症の死者が「6万人」を超えました。
厚労省によれば、1月9日の死者は「336人」で、通算の死者数は「60,158人」に達しました。
2023年の1月に入ってから死者は増え続けており、平日は過去最多の水準となっています。
1日の死者数は、多い日は400人を超えており、1カ月に1万人を超える勢いです。
オミクロン株になっても死者は減っていない
新型コロナの流行が始まってからの死者数を見ると、2022年2月の「第6波」以降に増えていることが分かります。
新型コロナウイルスは、「第6波」から「オミクロン株」に置き換わりました。
一般にオミクロン株は、それ以前の株に比べて、症状が悪化しにくいとされています。
つまり、重症化率も死亡率も低くなっています。
しかし、感染力が強いオミクロン株は大量の患者を生み出すため、結果的には死者が増えてしまうのです。
実際に、「第6波」に続く「第7波」、そして現在の「第8波」も、それ以前の流行に比べて、大量の死者が発生しています。
流行は、まだ終わっていない
新型コロナに対する対策は、以前のような行動制限を伴なう強硬なものから、ある程度の流行を許容する柔らかいものへと変化しています。
そのため、すでに新型コロナの流行が終わっているかのように、コロナ以前と同じような行動を取る人も見かけるようになりました。
しかし、死者数から分かるように、現在こそが、新型コロナの流行のピークです。
高齢者や基礎疾患がある人は、自分が重症化し、死亡する可能性があるというリスクを忘れずに、緊張感を持って新型コロナに対してください。