雪による死者の87%は、65歳以上の高齢者。死亡原因の1位は「雪下ろし」と「除雪」

[2023/1/19 00:00]

死者の87%は「高齢者」

雪による事故の死者の87%が、「65歳以上の高齢者」であることが分かりました。

これは、消防庁の統計によるもので、2022年11月と12月の2カ月間に、雪による事故で死傷した人を集計したものです。

対象となっているのは除雪作業中の事故などで、交通事故や転倒は含まれません。

出典:消防庁のデータをもとに編集部が作成

死亡原因は「除雪作業」が多い

死亡原因の74%は「雪下ろし、除雪作業」です。

屋根に登って積もった雪を落とす「雪下ろし」や、自宅周辺の「除雪作業」が、高齢者にとって危険な作業であることが分かります。

次に多いのが「落雪」でした。

出典:消防庁のデータをもとに編集部が作成

死傷者数が多いのは「北海道」

都道府県別に死傷者数を見てみましょう。

一番多いのは「北海道」で95人でした。

集計の対象となった期間が2カ月であることを考えると、かなり多いと言えるでしょう。

次に多いのが「新潟」で76人です。

以下、「秋田」「青森」「山形」など、東北地方の県が続きます。

出典:消防庁のデータをもとに編集部が作成

死者数が多いのは「新潟」

雪による死者に限ってみると、「新潟」が6人で一番多く、「北海道」が5人で続きます。

順位は入れ替わりますが、この2つの地域では雪による事故に注意が必要なことが分かります。

作業にあたっては、国土交通省による作業方法などを参照し、安全に気をつけてください。

出典:消防庁のデータをもとに編集部が作成

動画:「雪下ろし安全10箇条 動く電子ポスター」

【雪下ろし安全10箇条 動く電子ポスター】
出典:国土交通省
[シニアガイド編集部]