派遣社員の平均時給は「1,413円」。本業にしたときの月収は「15万円~20万円未満」が最多
派遣で働いたときの収入を調査
派遣情報サイト「エン派遣」が、「派遣の給料・時給 調査」の結果を公開しています。
2022年12月から2023年1月にかけて行なわれたインターネット調査には、派遣社員815人が回答しています。
派遣の平均時給は「1,413円」
派遣で働いている人の平均時給は「1,413円」でした。
派遣を本業としている人は「1,444円」、副業としている人は「1,331円」です。
本業としている人の方が、1時間間当たり100円ほど、時給が高くなっています。
業種によって時給に差がある
派遣の時給は業種により、大きな差があります。
一番高いのは「IT・エンジニア系」で「1,989円」でした。
逆に一番安いのは「軽作業・物流・工場」などで「1,194円」です。
派遣の時給は、業種によって800円以上の差があります。
本業でも月収は「15万円~20万円未満」が多い
このような時給で働いて、月収はどれぐらいになるのでしょうか。
派遣を本業としている人で多いのは「15万円~20万円未満」で、30%を占めています。
月収が「20万円以上」の人は「36%」、「30万円以上」になると「4%」しかいません。
一方、派遣を副業としている人の平均月収は「5万円~10万円未満」が最多です。
このぐらいが派遣で働いたときの月収の目安と思えば良いでしょう。
収入が増えた人は「4人に1人」
このところのインフレで、正社員については給与の見直しが議論されています。
では、派遣については収入が増える見込みがあるのでしょうか。
1年前とくらべて給与や時給が上がったという人は、24%に留まりました。
つまり、4人に1人しかいません。
逆に、給与や時給が下がったという人も16%います。
時給を上げるコツは「転職」!?
また、給与や時給が上がった理由で多いのは「時給の高い仕事に転職した」でした。
同じ職場・仕事で働き続けながら時給が上がったという人は、とても少ないのです。
また、時給が上がった幅は「10円~50円未満」が最多です。
つまり、上がるにしても、そんなに大きくは上がりません。
自分の条件に合った職場を選ぶ
今回の調査では、派遣の平均時給は「1,413円」でした。
しかし、職種による差は大きく、軽作業などではアルバイトの時給と差がありません。
そのため、派遣を本業としている人でも、月収は「15万円~20万円未満」、副業としている人では「5万円~10万円未満」が最多です。
また、同じ職場・仕事で働いていると時給が上がりにくく、時給を上げるために転職する人も少なくないようです。
働き方として「派遣」を選択する場合は、このような状況を踏まえた上で、自分の条件に合った職場を探してください。