新型コロナが落ち着いて人手不足の業種が増加。正社員が足りないのは「宿泊業」と「IT」。バイトが足りないのは「飲食」
[2023/5/4 13:07]
コロナが落ち着いて「人手不足」に
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の取り扱いが変わることが決まり、旅行や飲食などの社会活動がコロナ前に戻りつつあります。
それが、極端に現れているのが「人手不足」の状況です。
調査会社の帝国データバンクによれば、正社員が不足していると感じている企業は、全体の51.4%に達しています。
また、アルバイトやパートなどの非正社員についても30.7%が人手不足を感じています。
いずれも、4年前の2019年の水準に近く、ほぼコロナ前の状況に戻ったと言って良いでしょう。
正社員が足りないのは「宿泊業」と「IT」
正社員が足りていない業種を見てみましょう。
一番多いのは「旅館・ホテル」の宿泊業で、75.5%でした。
次に多いのが、IT人材不足が顕著な「情報サービス」で、74.2%です。
バイトなどが足りないのは「飲食」と「宿泊」
非正社員が足りていない業種を見てみましょう。
一番多いのは「飲食店」で、85.2%でした。
次に多いのが「旅館・ホテル」で78.0%です。
それ以降も、「飲食料品小売」や「娯楽サービス」など、個人を対象にした業種が上位に並びます。
転職先を検討するときの参考に
今回、人手不足の業種とされた分野は、新型コロナによって営業に影響を受けた企業が大半です。
これから、旅行や娯楽など、人の動きが戻るに連れて、さらに人手不足感が強くなるでしょう。
逆に言えば、これらの業種は、転職や再就職には向いている状況です。
他の業種に勤めていて転職の機会に困っている場合は、ここに上がっているような業種も検討してください。