新型コロナの位置付け変更で、テレワークが曲がり角に

[2023/4/26 00:00]

5月8日で変わる新型コロナの位置付け

2023年5月8日から新型コロナの、病気としての分類が変わります。

これまでは、「結核」と同じ「二類」でしたが、「季節性インフルエンザ」と同じ「五類」へと変わります。

つまり、「かなり危険な病気」から、「危険性はあるが一般的な病気」へと取り扱いが変わります。

これに伴って、多くの企業でテレワークなど、働き方のルールが変わります。

この記事では、Webアプリの開発会社ソノリテが行なったアンケート結果を紹介します。

2023年3月から4月にかけて行なわれたインターネット調査には、自社にテレワーク制度のある会社員809人と、部長以上の管理職220人が回答しています。

働き方を変える企業が4割もある

実際に、どれぐらいの企業が、働き方を変えるのでしょうか。

「変わる予定」という回答が4割もありました。

だいたい半分弱ぐらいの企業で働き方が変わると思われます。

出典:ソノリテ

テレワークを続けたいと思っている人が多い

しかし、一般の会社員の半分以上は、「新型コロナウイルスが5類に引き下がった後もテレワークを続けたい」と思っています。

メリットとしては「通勤がなくなるので、時間や体力が節約できる」ことが挙げられています。

出典:ソノリテ

管理職もテレワークを希望

また、部長以上の管理職についても、6割以上がテレワーク中心で働きたいとしています。

こちらも「移動時間のロスがなく、作業が進めやすい」というメリットが挙げられています。

また、「テレワークによって業績が上がった」という例もありました。

出典:ソノリテ

欠点は「コミュニケーション」の不足

一般の会社員も、部長以上の管理職もテレワークを続けたいと思っている人が多いのですが、五類への変更後には「テレワークを減らす」としている企業もあります。

では、テレワークのどんな点が好ましくないとされているのでしょうか。

例えば、現場からは次のような欠点が指摘されています。

  • 社内メンバーとのやりとりや連携が不十分になりやすい
  • 社内メンバーとの日常会話が少なくなる
  • オンとオフの区別がつかなくなる
  • 時間管理ができなくなる

つまり、テレワークは、組織内のコミュニケーションの減少を招き、業務での連携が不十分になりやすいと感じる人が多いようです。

また、テレワークは勤務時間の区切りをつけにくいため、時間の管理ができなくなることも指摘されています。

せっかくの選択肢を手放さないように

新型コロナをきっかけに一気に普及したテレワークですが、五類への変更を機に、継続するかどうかの曲がり角に来ています。

すべての仕事がテレワークで片付けられるわけではありませんが、せっかく普及したテレワークを手放すのは、もったいないでしょう。

もし、社内において、判断や発言の機会があったら、いつでも利用できる選択肢としてテレワークを残すことを検討してください。

[シニアガイド編集部]