60歳の平均貯蓄額は「3,454万円」。でも、38%は「300万円未満」しか持っていない
[2023/5/11 00:00]
2千人の「60歳」に聞いたアンケート
プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険(PGF生命)が、60歳になった人を対象に、「貯蓄」についてのアンケートを行なっています。
2023年3月に行なわれたインターネット調査には、全国の1963年生まれの男女2,000人が回答しています。
平均貯蓄額は「3,454万円」
60歳になった人の平均貯蓄額は「3,454万円」でした。
平均貯蓄額は、2018年の調査開始以来、ずっと増加が続いています。
とくに、今年は1年前の調査から「332万円」も増えています。
物価上昇を始めとする社会情勢への不安を受けて、貯蓄をして備えるという気持ちが高まっているのでしょう。
一番多いのは「100万円未満」の人
しかし、同じ60歳でも貯蓄の金額は、一様ではありません。
一番多い回答は「100万円未満」で、4人に1人がこれを選んでいます。
しかし、それ以外の回答は分散しており、「300万円未満」の人が4割近くいる一方で、「2千万円以上」の人が3割を超えています。
つまり、個人の状況によって、貯蓄額には格差があることが分かります。
さきほど見たように、60歳の平均貯蓄額は「3,454万円」と高額ですが、それは「1億円以上」など、並外れて貯蓄額の大きな人が平均を引き上げているからなのです。
すべての高齢者が、大きな貯蓄を持って老後に備えることができているわけではありません。