上がり続けるアルバイトの時給。コンビニは「1,076円」、看護師は「1,899円」
2年間上がり続けているバイトの時給
首都圏のアルバイトの平均時給は、人手不足を反映して上昇が続いています。
リクルートの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター(JBRC)」によれば、首都圏の4月の平均時給は「1,184円」でした。
ほぼ2年間に渡って、前年の同じ月よりも時給が上がり続けています。
体力や専門性が必要な職種は時給が高い
同じアルバイトと言っても、業種によって、時給は大きく異なります。
4月の平均時給がもっとも低かったのは「コンビニスタッフ」の「1,076円」でした。
東京都の最低賃金は「1,072円」ですから、それに近い水準です。
他の一般的な職種では、「レジ」が「1,108円」、「飲食店のホールスタッフ」が「1,154円」、「ファストフードのスタッフ」が「1,165円」となっています。
一方、緊張度が高く体力を使う職種は、時給が高くなります。
例えば、「パチンコのホールスタッフ」は「1,280円」、「ホテルのスタッフ」は「1,233円」、「トラック、バス、タクシーのドライバー」は「1,229円」で、1,200円を超えています。
特に、ストレス耐性とコミュニケーション力が必要な「コールセンタースタッフ」は「1,458円」、「営業」は「1,419円」と高くなります。
専門性が高い職種も時給が高くなります。
知識と技量が必要となる「家庭教師」は「1,526円」、「塾講師」は「1,575円」で、1,500円を超えてきます。
資格が必要な職種も、時給が高くなります。
フォークリフト免許が必要な「構内作業」は「1,380円」、国家資格の「介護福祉士」は「1,311円」です。
特に「看護師」の「1,899円」は、もっとも時給が高い職種となっています。
「時給が高い仕事は、高いだけの理由がある」
全体的な時給の傾向を見ると、「仕事がキツイ」または「資格や専門知識が必要」な仕事ほど、時給が高くなっています。
もっとも時給が高いのが、国家資格が必要な上に、体力が必要な「看護師」であることからも、それが分かります。
率直に言えば、「時給が高い仕事は、高いだけの理由がある」のです。
単純に時給の高低で考えるのではなく、自分自身の希望と環境に合った仕事を選んでください。