1カ月に100万円以上使う人もいる「ゲーム課金」。請求が見えにくいので、家族の使いすぎに注意
ゲームの課金についての調査
メディア関連会社のHIKE(ハイク)が、スマホを使ったモバイルゲームの「課金」についての調査を行なっています。
2023年1月に行なわれたインターネット調査には、「2022年にモバイルゲームで課金」かつ「スマホでゲームをプレイしている」人を対象としています。
回答者の年齢は幅広く、10代から60代の男女1,000人が回答しています。
ゲーム課金の仕組み
調査の内容を見ていく前に、ゲームの「課金」について簡単に紹介しましょう。
「課金」は、ゲーム内のキャラクターやアイテムを購入するために、お金を使うことです。
例えば、ゲーム内でランダムに発生するくじを引き、当たりが出ると価値の高いキャラクターやアイテムが購入できます。
これを「スロットを廻す」とか「ガチャを引く」と言います。
また、アイテムやキャラクターは、「レア(R)」「スーパーレア(SR)」「スペシャルスーパーレア(SSR)」「ウルトラレア(UR)」などの段階に分かれています。
ゲームにのめり込んで行くと、SSRやURを求めて課金を始めてしまうのです。
ゲーム課金の問題点
ゲームの課金は、何が問題なのでしょうか。
一番大きな問題は、ゲームのプレーヤーが、お金を賭けている感覚が薄いことです。
例えば、「10連ガチャ」という仕組みは、1回の操作で、10個のスロットを廻すことができます。
1回ガチャを引くたびに100円課金するゲームがあるとすると、「10連ガチャ」では1,000円ずつお金が出ていきます。
ボタンを押すという簡単な操作で、ものすごい速度でお金が出ていくのです。
また、ゲームの「課金」は、使っている金額が、本人以外からは見えにくいという特徴があります。
そのため、家族の誰かが高額な課金をしていても、高額な請求がくるまで気が付かないのが普通です。
特に、課金の決済を「キャリア決済」にしていると、携帯電話の通話料と一緒に請求されるため分かりにくいでしょう。
なお、スマホのゲームは年代を問わずに普及しています。
シニアを含めた大人がゲームに熱中して「課金」を繰り返し、高額な請求に苦しむ事例が珍しくありません。
今回の調査でも、「60代」で課金している人が5%もいました。
1カ月に100万円以上使っている人もいる
では、実際に、どれぐらいの金額が「課金」されているのでしょうか。
今回の調査によれば、1カ月あたりの課金額は、「120~1,000円」という人が最多でした。
一方で、1カ月に「100万円」を超える金額を投じている人もいます。
課金されることが多いゲームタイトル
では、どんなゲームへの「課金」が多いのでしょう。
もっとも「課金」したゲームタイトルを聞いています。
1位は「「Pokemon GO」でした。
2位は「「LINE:ディズニーツムツム」です。
この1位と2位は、3年連続で変わっていません。
つまり、この2つのゲームが課金が多いゲームと思って良いでしょう。
家族の誰かが、これらのゲームをプレイしている場合は、どれぐらい課金しているのか確認することをおすすめします。