1カ月に100万円以上使う人もいる「ゲーム課金」。請求が見えにくいので、家族の使いすぎに注意

[2023/6/17 00:00]

ゲームの課金についての調査

メディア関連会社のHIKE(ハイク)が、スマホを使ったモバイルゲームの「課金」についての調査を行なっています。

2023年1月に行なわれたインターネット調査には、「2022年にモバイルゲームで課金」かつ「スマホでゲームをプレイしている」人を対象としています。

回答者の年齢は幅広く、10代から60代の男女1,000人が回答しています。

ゲーム課金の仕組み

調査の内容を見ていく前に、ゲームの「課金」について簡単に紹介しましょう。

「課金」は、ゲーム内のキャラクターやアイテムを購入するために、お金を使うことです。

例えば、ゲーム内でランダムに発生するくじを引き、当たりが出ると価値の高いキャラクターやアイテムが購入できます。

これを「スロットを廻す」とか「ガチャを引く」と言います。

また、アイテムやキャラクターは、「レア(R)」「スーパーレア(SR)」「スペシャルスーパーレア(SSR)」「ウルトラレア(UR)」などの段階に分かれています。

ゲームにのめり込んで行くと、SSRやURを求めて課金を始めてしまうのです。

ゲーム課金の問題点

ゲームの課金は、何が問題なのでしょうか。

一番大きな問題は、ゲームのプレーヤーが、お金を賭けている感覚が薄いことです。

例えば、「10連ガチャ」という仕組みは、1回の操作で、10個のスロットを廻すことができます。

1回ガチャを引くたびに100円課金するゲームがあるとすると、「10連ガチャ」では1,000円ずつお金が出ていきます。

ボタンを押すという簡単な操作で、ものすごい速度でお金が出ていくのです。

また、ゲームの「課金」は、使っている金額が、本人以外からは見えにくいという特徴があります。
そのため、家族の誰かが高額な課金をしていても、高額な請求がくるまで気が付かないのが普通です。

特に、課金の決済を「キャリア決済」にしていると、携帯電話の通話料と一緒に請求されるため分かりにくいでしょう。

なお、スマホのゲームは年代を問わずに普及しています。

シニアを含めた大人がゲームに熱中して「課金」を繰り返し、高額な請求に苦しむ事例が珍しくありません。

今回の調査でも、「60代」で課金している人が5%もいました。

1カ月に100万円以上使っている人もいる

では、実際に、どれぐらいの金額が「課金」されているのでしょうか。

今回の調査によれば、1カ月あたりの課金額は、「120~1,000円」という人が最多でした。

一方で、1カ月に「100万円」を超える金額を投じている人もいます。

出典:(C)HIKE Inc

課金されることが多いゲームタイトル

では、どんなゲームへの「課金」が多いのでしょう。

もっとも「課金」したゲームタイトルを聞いています。

1位は「「Pokemon GO」でした。

2位は「「LINE:ディズニーツムツム」です。

この1位と2位は、3年連続で変わっていません。

つまり、この2つのゲームが課金が多いゲームと思って良いでしょう。

家族の誰かが、これらのゲームをプレイしている場合は、どれぐらい課金しているのか確認することをおすすめします。

出典:(C)HIKE Inc
[シニアガイド編集部]