相続する財産は「不動産」と「預貯金」が中心。総額は「1千万円未満」が最多
相続に関するアンケート
相続に関する情報サイト「いい相続」が、「相続手続きに関する実態調査」の結果を公開しています。
2023年4月から5月にかけて行なわれたインターネット調査には、「いい相続」で無料面談を行なった400人が回答しています。
「子」が親の財産を相続する場合が多い
相続人の続柄で一番多いのは「子」で、8割でした。
その次が「配偶者」で、3割です。
「兄弟・姉妹」や「姪・甥」「父・母」などはかなり少なくなります。
相続する財産は「不動産」と「預貯金」
相続した財産で一番大のは「土地・建物」で9割を占めています。
次に多いのが「現金・預貯金」で7割ほどでした。
多くの場合、相続する財産は「不動産」と「預貯金」と思えば良いでしょう。
「1千万円未満」の相続が多い
相続財産の総額で一番多いのは「1千万円未満」です。
以下、「1千万円以上~2千万円未満」、「2千万円以上~3千万円未満」と金額が少ない順に続きます。
なお、相続人が都内在住だった場合は、相続財産が多くなり、「2千万円以上~3千万円未満」が最多になりました。
都内の場合、土地や建物の値段が高いため、相続額が大きくなってしまうのでしょう。
とてもありがたい「銀行口座の解約」
「生前に故人がやっておいてくれてよかったこと」を聞いています。
一番多いのは「銀行口座の解約」でした。
「銀行口座の解約」は、相続した人が行なうとすると、出生から死亡までの連続した戸籍謄本や相続人全員の印鑑証明書などの書類が必要になります。
そのため、生前に本人が解約しておいてくれると、とてもありがたい作業なのです。
以下、「財産がまとめて記録されていた」や「財産の分け方を事前に意思表示してくれていた」が続きます。
生前に相談しておけば良かったという後悔
逆に、「こうしておけばよかったこと」は何でしょう。
特に多いのは、「生前元気なうちに、相続について相談しておけばよかった」
「日頃から相続についてもっと勉強しておくべきだった」でした。
本人を目の前にして相続の相談をすることは簡単ではありません。
また、相続については、実際にその立場になるまで、知識が無いことは珍しくありません。
ただし、相続税の申告と納付には、「相続の開始があったことを知った日の翌日から10カ月以内」という期限があります。
自分に知識が無い場合は、早めに専門家に相談し、必要な書類の準備を始めてください。