70歳まで働いて、80代まで生きたい。老後資金は「3,000万円」欲しい
40代以上の男女へのアンケート
主婦の友社が、「人生100年時代に関する意識調査アンケート」の結果を公開しています。
このアンケートは、和田秀樹氏の書籍「わたしの100歳地図」の発売に合わせて行なわれました。
2023年6月に行なわれたインターネット調査には、40代~80代の男女175人が回答しています。
少人数のアンケートですが、現在のシニアの老後に対する姿勢がよく表れているので、その一端を紹介します。
「80代」まで生きると思っている人が多い
まず、「あなたは何歳まで生きると思っていますか」と聞いています。
一番多い答えは「80代」で、4割を超えています。
次いで「90代」が2割でした。
2021年の日本人の平均寿命は、男性が81.47歳、女性が87.57歳です。
それを目安にして、自分も80代までは生きると思っている人が多いのでしょう。
老後資金は「3,000万円以上」欲しい
「老後資金は、一人いくらあれば安心できますか」と聞いています。
一番多い答えは「3,000万円以上」で、3割を超えています。
次いで「2000万円以上3000万円未満」が2割でした。
この2つで全体の半分以上になりますから、一人あたり「2,000万円から3,000万円」を目安にしている人が多いようです。
60歳を過ぎても働き続けたい人が多い
老後の資金のためにも、自分の生きがいのためにも、何歳まで働くかというのは重要な決定です。
そこで、「あなたは何歳まで働きたいと思っていますか」と聞いています。
一番多い回答は「65歳以上70歳未満」でした。
次に多いのが「60歳以上65歳未満」です。
この2つだけで、全体の7割を超えます。
つまり、60歳を超えても、60代の間は働き続けたいと思っている人が多数です。
また、「働き続けられる限り働きたい」という人も、1割以上います。
早期に退職して、のんびりと無職で過ごすよりは、働き続けたいと思っている人が多いのです。
問題の解決には「人」と「お金」が必要
アンケートの結果から、「80代までは生きたい」「1人当たり3,000万円の老後資金が欲しい」「60歳を過ぎても働き続けたい」と思っている人が多いことが分かりました。
老後で区切りとなる年齢は、会社の定年の目安が「60歳」、老齢年金の支給開始の目安が「65歳」、後期高齢者の目安は「75歳」です
つまり、定年を過ぎても、すぐに退職せず、継続雇用制度などを利用しながら65歳か70歳まで働き、後期高齢者になって80代まで生きたいと、人生の設計をしている人が多いのです。
自分の老後生活を考えるときも、このような節目となる日程を頭に入れておくと、いろいろな判断がしやすいでしょう。
また、ここに挙げたこと以外にも、「住まい」や「介護」「人間関係」などで思わぬ問題が発生します。
どんな事態になっても、問題を解決するためには「人」と「お金」が必要です。
まず、何が起きても良いように、お金の備えをしましょう。
「人」を頼る場合でも、「お金」が必要な場合は少なくありません。
そして、自分の人生できっちりと使い切るつもりで、問題解決のために、惜しみなくお金を使ってください