家の購入などで「風水」を取り入れた人は4人に1人。効果を感じている人は、その半分だけ
「風水」についてのアンケート
不動産業のAlbaLink(アルバリンク)が、「家の購入・引越しで取り入れた風水」についてのアンケート結果を公開しています。
2023年5月に行なわれたインターネット調査には、家の購入や引越しをしたことがある500人が回答しています。
ここで言う風水は、本格的なものだけではなく、カジュアルな占いや慣習を含んでいます。
風水を気にしている人は「4人に1人」
家の購入や引越しの際に、風水を「気にした」人は、25.8%でした。
風水を気にしている人は「4人に1人」ぐらいの割合です。
「良くないと言われていることは避けたい」
「家の購入や引越しの際に風水を気にした理由」を聞いています。
- 親がよく言っていたから(28歳女性)
- 風水に詳しい親戚から指摘があり、聞いてしまったら気になった(39歳男性)
- 鬼門については、配慮しないと気持ちが悪い(54歳男性)
つまり、「親や親戚が気にしていたから」や「良くないと言われていることは避けたい」という人が多いようです。
もともと風水に興味がなかったとしても、「風水的によくない」と言われたら、気になってしまいます。
そして、できることならやっておこうかと考えるのでしょう。
「鬼門」を気にする人が多い
「風水を気にした人」は、実際にはどのように風水を取り入れたのでしょうか。
3位までの実例を紹介しましょう。
1位:間取り・部屋の向き
- 鬼門・裏鬼門に水回りがない間取り(34歳男性)
- 鬼門の方角に玄関がこないようにした(41歳女性)
日本では、「鬼門(北東)に、玄関や水回りを置かない方がいい」という考えがあります。
あまり風水に興味がない方でも、「鬼門」は気になる人が多いようです。
2位:置物の配置・種類
- 「玄関に置くといい」とされる置物や植物を置く(33歳女性)
- 鬼門とされる方角に観葉植物を置きました(48歳男性)
風水では方角や場所ごとに「置くと良い」とされているものがあります。
例えば「玄関に生花や観葉植物を置く」などです。
置物は比較的取り入れやすいので、実行している人が多いようです。
3位:壁・インテリアの色
- カーテンの色を方角によって変えた(49歳女性)
- 居間のカーテンは安らぎのブルーにしています(38歳女性)
風水には「方角によって適した色がある」や「欲しい運によって取り入れるべき色が変わる」という考えがあります。
そのため、風水に合わせて壁やインテリアの色を変えるのです。
とくに多かったのは、カーテンを運気の上がる色にしたというコメントでした。
壁紙の色を変えることは難しくても、カーテンの色を選ぶことなら手軽にできるからでしょう。
効果を感じた人は半分以下
「風水を取り入れたことで良い影響を感じたか」と聞いています。
「よい影響を感じた人」は45.7%で、半分に届きませんでした。
ただし、風水が気になる人にとっては、「風水を取り入れないことによる気持ち悪さ」を払拭できること自体が大切なのでしょう。
実際に金運などが上がったと感じなくても、「やった」ということが大事なのです。
それだけに、いったん風水を気にし始めた人に対して、「気にする必要はない」と説得することは難しいのです。
例えば、「構造上既存の間取りを変えられなかったので、家のまわりに風水で良いとされている色の花を、方角にあわせて植えています(54歳女性)」という方のように、他の要素で打ち消すような工夫が必要でしょう。