初めて「1,200円」を超えた、アルバイト/パートの全国平均時給。エンジニア系は1,500円を超える

全国の平均時給が「1,200円」を超えた

アルバイト/パートの情報サイト「マイナビバイト」に、2023年7月に掲載された案件の平均時給は「1,203円」でした。

全国の募集案件の平均時給が「1,200円」を超えたのは、これが初めてです。

マイナビでは、「10月の最低賃金の改定に向けて、今後もアルバイト時給が上がると考えられる」としています。

出典：マイナビ

時給が高い地域は「三大都市圏」

平均時給を地域別に見てみましょう。

平均時給がもっとも高いのは「関東」で、「1,276円」でした。

次に多いのが「関西」で、「1,235円」です。

三番目が「東海」で「1,140円」でした。

このように、東京、大阪、名古屋という大都市ががある、「三大都市圏」が1位から3位までを占めています。

やはり、求人の競争が激しい大都市圏ほど時給が高くなるのです。

なお、7つの地域のすべてで、前年の同じ月よりも時給が上がっています。

出典：マイナビ

時給は職種によって「1.4倍」も違う

また、時給は職種によって大きく異なります。

もっとも時給が高いのは「エンジニア/サポート/保守」で「1,525円」でした。

一方、もっとも時給が低いのは「エステ/理美容」で「1,051円」です。

時給が高い職種と低い職種では、時給の差が1.4倍も違います。

求人が多いときほど、時給も上がる

職種による時給の差は、社会情勢の変化によっても生まれます。

例えば、「医療/介護/保育」は人材が不足しており、募集案件は前年の同じ月の2.3倍に増えました。

それに伴ない、時給も「1,393円」から「1,536円」へと、10％以上も高くなりました。

アルバイト/パートで就職や転職を考えるときは、その職種が求められているタイミングについても考えると良いでしょう。