電気とガス料金に対する政府の補助金が3カ月延長。東京電力の一般家庭モデルで「910円」の値引き
9月までの補助金が3カ月延長
電気とガスに出ている政府の補助金が12月まで延長されます。
現在、資源エネルギー庁が行なっている「電気・ガス料金激変緩和対策」という事業によって、一般家庭の電気料金とガス料金に補助金が出ています。
ありがたいことに、申し込みをしていなくても、毎月の請求金額から自動的に「値引き」されています。
しかし、この制度の期限は、2023年9月使用分(10月検針分)までとなっていました。
これが、2023年12月使用分(2024年1月検針分)まで延長されることになりました。
つまり、10月から12月までの3カ月に使った電気料金とガス料金が安くなります。
9月からは「値引き額」が半分に
しかし、良いことばかりではありません。
制度が始まった2023年1月使用分に比べると、9月使用分からは「値引き」の幅が小さくなってしまいます。
具体的には、次のようになります。
- 電気(低圧) 7円/kWh→3.5円/kWh
- 電気(高圧) 3.5円/kWh→1.8円/kWh
- ガス 30円/立方m→15円/立方m
つまり、8月使用分までと比べると、値引きの金額が半分になってしまうのです。
どうせ続けるなら、同じ値引き額にしてほしかったというのが正直なところです。
標準的な家庭で、電気は「910円」、ガスは「450円」値引き
では、9月使用分からの値引き額は、一般家庭ではどれぐらいになるのでしょうか。
例えば、東京電力の「従量電灯B」プランの場合、モデル料金の1カ月の使用量は「260kWh」とされています。
つまり、値引き額は「3.5円×260kWh」ですから「910円」になります。
同じように、東京ガスのモデルプランでは1カ月の使用量が「30立方m」とされています。
つまり、値引き額は「15円×30立方m」ですから「450円」になります。
「ものすごく安くなる」というほどではありませんが、補助金が無いよりは、ずっとマシと言えるでしょう。
なお、この制度が、さらに延長されるかどうかは、まだ決まっていません。
ふたたび延長されるとしたら、12月には判明するでしょう。