東京の一人暮らしの部屋は「1K」か「ワンルーム」、家賃の相場は「6~7万円」。不満な点は「狭くて高い」
東京で一人暮らししている人への調査
不動産業のAlbaLink(アルバリンク)が、「初めての東京一人暮らしの意識調査」の結果を公開しています。
2023年8月から9月にかけて行なわれたインターネット調査には、東京で一人暮らしをした経験がある男女494人が回答しています。
きっかけは「進学」か「就職」
最初に、東京で一人暮らしを始めたきっかけを聞いています。
一番多いのは「東京の学校に進学」で、次に多いのは「東京の会社に就職」でした。
東京で暮らし始めたきっかけは、進学と就職が多いことが分かります。
つまり、10代後半から20代前半で上京する人が多いのです。
間取りは1Kかワンルームが中心
次に、初めて東京で一人暮らしをした住まいの間取りを聞いています。
一番多いのは「1K」、つまり居室+キッチンという間取りでした。
次に多いのが「1R」で、キッチンと部屋の仕切りが無い、いわゆる「ワンルーム」です。
この2つだけで、全体の8割以上を占めています。
部屋が2つ以上ある間取りに住んでいる人は、とても少ないのです。
家賃の相場は6~7万円
では、月にどれぐらいの家賃を払っていたのでしょうか。
一番多いのは「6万円代」でした。
次に多いのが「7万円台」です。
全体の平均も「66,298円」なので、だいたい6~7万円ぐらいというのが一つの目安でしょう。
上を見ると、「11万円以上」という人もいます。
今の家賃に満足している人は6割
自分が支払っている家賃に満足している人は、全体の6割強でした。
逆に言えば、不満に思っている人が3割以上もいます。
「立地」が良いと満足しやすい
家賃に満足している人に、その理由を聞いています。
一番多いのは「立地がいい」でした。
一人暮らしの目的が、通勤や通学なので、立地条件の良さは外せないポイントでしょう。
次に多いのが「相場より安い」でした。
東京の場合、絶対的な家賃は高くても、そのエリアの相場より安ければ良いとする人が多いのです。
不満の原因は、高くて狭い
一方、家賃に満足していない人にも、その理由を聞いています。
一番多いのは「家賃が高い」です。
「高いとは聞いていたけれど、実際に地元と比べると高すぎて驚いた」というコメントが多数ありました。
例えば、次のような例がありました。
- もう少し安い家賃を想定していたが、場所や間取りなどの希望で上がってしまった(18歳 女性 1R 68,000円)
- 新卒で払うには高かったからです。会社からの家賃補助25,000円がなかったら、住んでいなかったと思います(23歳 女性 1K 87,000円)
次に多いのが「部屋が狭い」でした。
さきほど見たように、間取りは1Kやワンルームが中心なので、狭いと感じる人が多いのでしょう。
また、「地元で一人暮らししていたときは、もっと安い家賃で広い賃貸に住んでいた」という声もありました。
東京の場合、家賃の相場は6~7万円です。
地域にもよりますが、地元であればファミリー向けの広い物件が借りられる金額なので、それに比べると不満を感じても無理はありません。
しかし、東京では「駅近で、築浅で、広いうえに家賃も安い」という物件は、まずありません。
「立地」「家賃」「広さ」「設備」「周辺環境」などの条件のうち、どれを優先するかを決めてから、物件を探すと見つかりやすいでしょう。
逆に、ここなら我慢できるという条件を決めておくのも決めやすくなります。