50代になっても手持ちの老後資金は「500万円未満」が最多。定年後も今の会社に再雇用されて、今と同じ仕事をしたい
[2023/10/12 00:00]
50代の会社員に対するアンケート
ベンチャーサポート相続税理士法人が、「老後資金と働き方に関する調査」の結果を公開しています。
2023年8月に行なわれたインターネット調査には、全国の50代の会社員1,004人が回答しています。
50代と言えば、そろそろ定年が視野に入り、自分の年金の金額もだいたい分かる年代です。
その人たちが、定年後について、どのように考えているかが分かる調査となっています。
老後資金は「500万円未満」が半分
最初に「老後資金として準備している金額」を聞いています。
一番多いのは「500万円未満」で、半分を占めています。
次に多いのが「500万円以上~1千万円未満」で「1千万円以上~2千万円未満」が続きます。
なお、老後資金を2千万円以上準備している人は2割ほどでした。
定年後も働く可能性がある人は8割
「定年後も働き続ける予定がある」人は、ほぼ半分でした。
「働き続ける可能性がある」という人も含めると、8割以上の人が定年後も働くことを念頭に置いています。
定年後も働く理由は「お金」
定年後も働く意志のある人に理由を聞いています。
一番多いのは「生活資金を賄うため」で、ほぼ9割でした。
定年後に働く最大の理由は「お金」なのです。
調査では、次のように不安を訴えるコメントがありました。
- 老後資金がどのくらい必要なのか、わからないこと。もうすぐ定年になってしまうが、老後資金が貯められる期間が短く心配(東京都/女性)
- 物価の上昇が激しくて、老後資金の計算が大きく変わってきたと感じている(北海道/女性)
今の会社で、今と同じ仕事をしたい
「定年後の働き方」では、「再雇用」が半分を占めました。
それ以外では「再就職(転職)」が2割ほどです。
多くの人は、今の会社で再雇用されることを希望しています。
定年後にやりたい仕事内容についても、「定年前と同じ仕事」が7割以上を占めています。
つまり、定年後についても、今いる会社で、今と同じ仕事をしたいと考えている人が多いのです。
老後のお金が不安なので、「定年なんか来てほしくない」と思っている人が多いということなのでしょう。