土地を売ったときに査定価格通りに売れた人は4割しかいない。不動産屋探しは「地元」と「ネット」が競り合う

土地を売った経験者へのアンケート
不動産業のsumarch(スマーチ)が、土地の売却についての調査結果を公開しています。
2023年11月に行なわれたインターネット調査には、相続や投資などで土地を売却した経験がある100人が回答しています。
小規模なアンケートですが、経験者が回答しているだけに、なかなか興味深い結果となっています。
不動産屋は「地元」か「ネット」で
土地を売却するためには、まず不動産会社を選び、査定をしてもらう必要があります。
では、その不動産会社は、どうやって探せば良いのでしょうか。
今回のアンケートで一番多かったのは「地域の知っていた不動産屋」でした。
つまり、売却する土地がある、地元の不動産屋にお願いする人が多いのです。
そして、ほとんど同じぐらい多いのが「インターネット検索」でした。
付き合いのある不動産屋がなかったり、高く売れそうな不動産屋を求めてインターネット検索した人が多いのでしょう。
ちなみに、依頼した不動産屋は「1社」または「2社」が多く、この2つで6割を超えます。

「査定価格」通りに売れるのは4割だけ
土地の査定が終わると「査定価格」が出ます。
しかし、さまざまな事情により「査定価格」通りでは売れないことがあります。
今回のアンケートでは、「査定価格通りで売却できた」という人は、4割しかいませんでした。
つまり、残りの6割の方は「査定価格」から減額されてしまったわけです。

最大の不満は「売却額が低い」
前の質問により、土地を売却した人の6割が、査定価格から減額されていることが分かりました。
そのため、土地売却において不満だった点を挙げてもらうと、「想定よりも売却の金額が低かった」が一番になります。
やはり、金銭的な不満を感じている人が少なくありません。
また、「勝手がわからずかなり手間がかかった」という答えも多く、土地を売るという慣れていない行為が負担になったことが分かります。

8割は売却に満足している
最後に、土地売却全体の満足度について聞いています。
土地の売却が難しいのは、1つ1つの物件ごとに条件が異なり、唯一の正解がないことです。
それでも「満足だった」という回答が8割近くありました。
金銭的な不満が残ったり、慣れない作業で手間がかかる割には、高い満足度と言えるでしょう。
土地の売却という大きな仕事を成し終えたことが、満足感を与えてくれるのかもしれません。
