2050年までに東京都以外のすべての県で人口が減少。秋田県では4割以上も減る
県別に見た2050年の人口予測
国の機関である「国立社会保障・人口問題研究所」が、2050年の県別人口予測を公開しました。
すでに、2050年の日本の人口は「1億468万人」で、2020年時点の「1億2,614万人」から17%減少すると予測が公開されています。
今回公開されたのは、それを県別にしたもので、地域による人口の変化が分かりやすく表れています。
人口が4割以上減る「秋田県」
人口の減少率がもっとも高いのは「秋田県」でした。
秋田県の人口は、2020年の96万人から、2050年には56万人に減少すると予測されています。
減少率は「41.6%」となりました。
全国で秋田県だけが40%を超えています。
また、減少率が30%を超える県は、秋田県を含めて11県もありました。
人口の減少率が高いのは、東北地方と四国地方が中心で、「青森県」「岩手県」「高知県」「長崎県」「山形県」「徳島県」「福島県」「和歌山県」「山口県」「新潟県」が30%を超えています。
「東京都」への一極集中が進む
一方、2050年に向けて人口が増加すると予測されているのが「東京都」です。
東京都の人口は2020年の1,404万人から、2050年には1,439万人に増加する見込みです。
増加率は2.5%でした。
東京都の人口は、2020年時点で全国の11.1%を占めていますが、2050年には13.8%に上昇します。
つまり、今後20年以上に渡って、東京への一極集中が、さらに進むと予測されています。
大都市圏と「沖縄県」はあまり人口が減らない
東京都以外で、人口が増加する県はありません。
しかし、人口の減少率が低い県はあります。
「沖縄県」「神奈川県」「千葉県」「埼玉県」の4県は、2050年までの人口の減少率が10%未満に留まっています。
また、「愛知県」「福岡県」「滋賀県」「大阪府」「京都府」は、人口の減少率が20%未満でした。
出生数が多い「沖縄県」と、他の県からの人口流入が多い大都市圏は、人口の減少率が低いことが分かります。
人口減少の状況は県によって差がある
今回の人口予測を見て分かるのは、県によって人口の減少に大きな差があることです。
人口が4割以上減る県もあれば、わずかですが人口が増える県もあります。
長期的な人生設計を考えるときには、このような県別の人口減少の予測も参考にしてください。