新型コロナの患者が、じわりと増加。北海道で注意報レベルを超える
また増加しつつある新型コロナの患者
2023年の年末にかけて、新型コロナウイルス感染症の患者が増えています。
現在、新型コロナは各地方の定点病院ごとの患者数が報告されています。
全国平均では1定点当たりの患者数は、12月24日時点で「4.57人」でした。
新型コロナの患者数は、11月中旬を底にして増加に転じており、警戒が必要な状態になりつつあります。
入院患者は高齢者が中心
新型コロナが勢いを取り戻している状況は、重症化して入院した患者数にも表れています。
こちらも、11月中旬を底にして増加に転じています。
年齢別に見ると、「70歳以上」の入院が増えています。
9月から12月までに入院した「16,383人」のうち、70歳以上の患者が7割以上を占めています。
また、集中治療室(ICU)や人工呼吸器を必要とする、重症患者数もじわじわと増えてきました。
「注意報レベル」を超えた「北海道」
新型コロナの流行において、現時点で警戒が必要なのは「北海道」です。
北海道の定点当たりの患者数は「10.69人」に達しています。
新型コロナと性質が似ているインフルエンザでは、1定点当たりの患者数が10人を超えると「注意報」が発令されます。
つまり、北海道については、新型コロナに対する警戒が必要な「注意報レベル」にあると言えるでしょう。
さらに「北海道」はインフルエンザも流行しており、こちらは「注意報レベル」より上の「警報レベル」を超えています。
新型コロナのワクチンは3月末まで無償
現在の状況は、全国的なインフルエンザの流行に対応しつつ、再び新型コロナへの警戒が必要になっています。
いまは「北海道」が注目される状況ですが、すぐに全国的な流行になるでしょう。
マスクの着用や手洗いの励行など、両方の病気に有効な対策を行なってください。
また、新型コロナが重症化しやすいとされる「高齢者」と「持病を持っている人」については、ワクチンの接種も検討してください。
2024年3月31日までは「令和5年秋開始接種」として、無償でワクチンの接種を受けることができます。