地方移住の中心は30代と40代の子育て世代。困っているのは「交通の不便」と「求人の少なさ」

[2024/1/14 00:00]

実際に移住した人へのアンケート

不動産関連メディアの「こだて賃貸コラム」が「地方移住」についてのアンケート結果を公開しています。

2023年12月に行なわれたインターネット調査には20歳以上の男女300人が回答しています。

この記事では、回答者の中で、実際に移住を経験している74人の意見を紹介します。

移住経験者は30代と40代が多い

地方移住を経験した方に、年齢を聞いています。

一番多いのは、30代と40代で、全体の7割を超えています。

50代が13%、20代が12%で続きます。

出典:こだて賃貸コラム

家族構成は「子連れ」が多い

家族構成で多いのは「子供がいる二世代世帯」で、5割を超えます。

子供の教育のことを考えて移住を検討する人が多いのでしょう。

「単身」が25%、「夫婦のみ」が16%で続きます。

出典:こだて賃貸コラム

「Uターン」と「Iターン」が中心

地方移住については、移住先との関係で、いくつかのパターンがあります。

  • 「Uターン」地方出身者が出身地に戻る
  • 「Jターン」地方出身者が、生まれ故郷に近い都市へ移住する
  • 「Iターン」都会出身者が、地方へ移住する

今回のアンケートでは、5割が「Uターン」でした。

次に多いのが「Iターン」で、こちらも4割を超えています。

「Jターン」は、1割にも届きません。

出典:こだて賃貸コラム

移住した理由は「ストレス」と「自然」

移住した理由で一番多いのは「都市部での生活がストレスだったから」でした。

これを見る限り、「地方に行きたい」よりも、「都会を離れたい」という気持ちが強いように見えます。

ほとんど差がなく、「自然に囲まれた生活がしたかったから」と「生活コストが都市部よりも低いから」が続きます。

出典:こだて賃貸コラム

失敗したのは「不便な交通」と「求人の少なさ」

最後に、移住してから感じた後悔や失敗を聞いています。

一番多い回答は「交通手段が制限され、不便だった」でした。

地方によっては自動車以外の交通手段がなく、不便さを感じるのでしょう。

次に多いのが「仕事の求人が少なかった」です。

都会に比べると、求人は多くありません。

また、同じ仕事でも収入は低いことが多いのです。

地方移住を考えている場合は、生活資金を稼げる仕事を確保してから実行してください。

出典:こだて賃貸コラム
[シニアガイド編集部]