地方移住の中心は30代と40代の子育て世代。困っているのは「交通の不便」と「求人の少なさ」
実際に移住した人へのアンケート
不動産関連メディアの「こだて賃貸コラム」が「地方移住」についてのアンケート結果を公開しています。
2023年12月に行なわれたインターネット調査には20歳以上の男女300人が回答しています。
この記事では、回答者の中で、実際に移住を経験している74人の意見を紹介します。
移住経験者は30代と40代が多い
地方移住を経験した方に、年齢を聞いています。
一番多いのは、30代と40代で、全体の7割を超えています。
50代が13%、20代が12%で続きます。
家族構成は「子連れ」が多い
家族構成で多いのは「子供がいる二世代世帯」で、5割を超えます。
子供の教育のことを考えて移住を検討する人が多いのでしょう。
「単身」が25%、「夫婦のみ」が16%で続きます。
「Uターン」と「Iターン」が中心
地方移住については、移住先との関係で、いくつかのパターンがあります。
- 「Uターン」地方出身者が出身地に戻る
- 「Jターン」地方出身者が、生まれ故郷に近い都市へ移住する
- 「Iターン」都会出身者が、地方へ移住する
今回のアンケートでは、5割が「Uターン」でした。
次に多いのが「Iターン」で、こちらも4割を超えています。
「Jターン」は、1割にも届きません。
移住した理由は「ストレス」と「自然」
移住した理由で一番多いのは「都市部での生活がストレスだったから」でした。
これを見る限り、「地方に行きたい」よりも、「都会を離れたい」という気持ちが強いように見えます。
ほとんど差がなく、「自然に囲まれた生活がしたかったから」と「生活コストが都市部よりも低いから」が続きます。
失敗したのは「不便な交通」と「求人の少なさ」
最後に、移住してから感じた後悔や失敗を聞いています。
一番多い回答は「交通手段が制限され、不便だった」でした。
地方によっては自動車以外の交通手段がなく、不便さを感じるのでしょう。
次に多いのが「仕事の求人が少なかった」です。
都会に比べると、求人は多くありません。
また、同じ仕事でも収入は低いことが多いのです。
地方移住を考えている場合は、生活資金を稼げる仕事を確保してから実行してください。