4月から増える「障害基礎年金」。支援給付金も合わせると年に110万円近くに
障害基礎年金も新年度から上がる
2024年度の年金額が厚労省から公開されています。
この記事では「障害基礎年金」について紹介します。
「障害基礎年金」は、障害の重さに応じて「1級」と「2級」に分かれています。
「2級」の金額は、老齢基礎年金の満額と同じと定められているので、2024年度の月額は「68,000円」となります。
これは、2023年度よりも1,750円増えました。
そして、「1級」の金額は、2級の1.25倍と定められているので、2024年度の月額は「85,000円」になります。
これは、2023年度から2,188円増えました。
なお、サラリーマンが対象となる障害厚生年金は、自分の収入をもとにして金額が決まるので、障害基礎年金のような目安になる金額はありません。
ただし、前年よりも2.7%金額が増えます。
また、4月分の年金が振り込まれるのは6月になってからです。
その前に年金額が変わるという通知も届くので確認してください。
支援給付金も増額される
障害年金の受給者が手続きをすると給付される「障害年金生活者支援給付金」も、新年度から値上げされます。
2024年度の「障害年金生活者支援給付金」の月額は、次の通りです。
「1級」が「6,638円」で、前年度から213円増えました。
「2級」は「5,310円」で、前年度から170円増えました。
「障害年金生活者支援給付金」の給付条件は、「前年の所得が472万1千円以下」であることだけです。
「老齢年金生活者支援給付金」に比べると給付条件がゆるく、ほとんどの人が受給しています。
もったいないので、必ず手続きをしてください。
1級ならば年額が110万円近くになる
「障害年金生活者支援給付金」の手続きをしている場合、障害年金と合わせると、月額は次のようになります。
「1級」は、85,000円+6,638円で「91,638円」になります。
年額にすると、「1,099,656円」で、ほぼ110万円になります。
「2級」は、68,000円+5,310円で「73,310円」です。
年額にすると、「879,720円」で、90万円近くになります。
これだけで生活するのは難しいかもしれませんが、あるとないとでは大きな差があります。
障害年金の受給条件に合致している人は、ぜひ挑戦してください。
専門家に依頼する場合は「社会保険労務士」にお願いしましょう。