東京にずっと住みたい理由は「交通が便利」、住みたくない理由は「人や車が多すぎる」

[2024/1/31 00:00]

都民に聞いた生活実感

東京都が「都民生活に関する世論調査」の結果を公開しています。

2023年6月から7月にかけて行なわれたインターネット調査には、都内に住んでいる18歳以上の男女1,784人が回答しています。

この記事では、東京都に住み続けたいかという定住の意向について紹介します。

東京に住み続けたい人は「7割」

東京にずっと住みたいかどうかを聞いています。

71.5%の人が「住みたい」と答えています。

一方、8.9%の人が「住みたくない」と答えています。

また、18.1%の人が「わからない」と答えています。

ざっくり見ると、7割の人が「住み続けたい」、1割弱の人が「住みたくない」、そして2割の人が「わからない」と答えています。

出典:東京都

住み続けたい理由は「交通が便利」

「今後もずっと住みたい」と答えた人に、その理由を聞いています。

一番多い回答は「交通網が発達していて便利だから」でした。

8割近くの人が、これを挙げています。

次に多いのが「東京に長く暮らしているから」で、ほぼ半分の人が挙げています。

三番目に多いのが「医療や福祉などの質が高いから」でした。

出典:東京都

住みたくない理由は「人や車が多い」

次に、「住みたくない」と答えた人に、その理由を聞いています。

一番多い回答は「人や車が多すぎるから」でした。

そして、ほとんど差がなく「生活費が高いから」が続きます。

この2つは6割以上の人が挙げています。

三番目に多いのが「住宅が狭い・密集しているなど住宅事情が悪いから」でした。

また、「通勤・通学ラッシュがひどいから」も3割を超えています。

出典:東京都

「18~29歳」の男女は「住みたくない」と思っている

「住みたい」か「住みたくない」かを性別と年齢別に見てみましょう。

性別については、男女間であまり差がありません。

一方、年齢別で見ると、男女とも「18~29歳」の若い世代に大きな特徴があります。

この世代は、男女とも「住みたい」が50%台しかなく、「住みたくない」が20%を超えています。

一方、30代以降では「住みたい」が多く、さらに年齢が高くなるほど「住みたい」が増えていきます。

つまり、「18~29歳」の若い世代は、東京に住み続けることに疑問を持っている人が多いことがわかりました。

地方自治体が移住などを呼びかける場合は、この世代をターゲットにすると効果的でしょう。

また、東京の欠点として挙がっているポイントに対し、その反対である「人や車が少ない」「生活費が安い」「住宅事情が良い」などの利点を訴えると、心に響く可能性があります。

出典:東京都
[シニアガイド編集部]