首都圏のアルバイト/パートの平均時給が過去最高の「1,225円」。「ホテルスタッフ」と「ファーストフード」は1年前より100円以上上がる
[2024/2/1 00:00]
首都圏のアルバイトの時給を調査
リクルートの調査研究機関「ジョブズリサーチセンター(JBRC)」が、「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を公開しています。
これはリクルートグループのアルバイト募集サイトに掲載された求人情報から、募集時の平均時給を計算したものです。
2023年12月に約95万件の掲載がありました。
この記事では、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の職種別時給について紹介します。
平均時給が1,200円を超える
首都圏の2023年12月の平均時給は「1,225円」でした。
これは、前の月よりも9円高く、過去最高の水準が続いています。
首都圏で最低賃金が一番高いのは、東京都の「1,113円」ですが、それよりも100円以上高くなっています。
専門職は時給が高い
今回の調査対象の中で、平均時給が高い職種は次の通りです。
- 看護師 1,927円
- 塾講師 1,537円
- 家庭教師 1,460円
- コールセンタースタッフ 1,450円
- 営業 1,440円
- 構内作業・フォークリフト 1,390円
- 介護福祉士 1,338円
- 医療関係従事者 1,327円
- 訪問介護員(ホームヘルパー) 1,319円
- イベントスタッフ(設営・運営など) 1,317円
- 電話応対 1,316円
- データ入力 1,314円
- チラシ配布、キャンペーンスタッフ 1,311円
国家資格が必要な「看護師」をはじめとして、専門性が高く、知識や技能を必要とする職種が並びます。
また、体力やメンタルを削る、ややキツめの仕事も時給が高くなっています。
人手不足の「宿泊」と「飲食」が狙い目
参考までに、アルバイトとして一般的な職種の時給は、次の通りです。
- ホテルスタッフ 1,294円
- 介護スタッフ 1,275円
- 警備員 1,245円
- ビルメンテナンス 1,244円
- プログラマー・エンジニア 1,244円
- ファーストフード 1,224円
- ドライバー・配送・デリバリー 1,221円
- ホールスタッフ(飲食店) 1,191円
- レジ 1,160円
- コンビニスタッフ 1,119円
「ホテルスタッフ」と「ファーストフード」は前年の同じ月に比べて時給が100円以上高くなっており、宿泊業や飲食業が人手不足であることが分かります。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いたことにより、人の流れが変わりました。
それに伴う需要の変化によって、職種別の時給の差が大きくなっています。
高い時給を求めてアルバイトを探すときは、人手不足気味の業界を狙うと良いでしょう。