「結婚相談所」の倒産が過去最多。1年以内に結婚した夫婦の4分の1は「マッチングアプリ」で出会っている
[2024/2/7 00:00]
1年間で22社が市場から撤退
調査会社の帝国データバンクによれば、2023年に倒産した「結婚相談所」は11社でした。
さらに、倒産ではなく休廃業や解散した「結婚相談所」も11社に及びました。
いずれも、過去最多の数字で、「結婚相談所」が苦しい状況にあることが分かります。
帝国データバンクでは、結婚相談所が苦しい状況に追いやられた原因を『少子高齢化や晩婚化など多様なライフスタイルの定着に加え、オンライン上で恋人や結婚相手を探す「マッチング(婚活)アプリ」の定着が大きな脅威となっている』と分析しています。
結婚した夫婦の4分の1は「マッチングアプリ」で出会った
マッチングアプリについては、明治安田生命が以前に行なった調査が参考になります。
2023年10月に行なわれたインターネット調査には、20代から70代の既婚男女1,620人が回答しています。
1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけで一番多いのが「マッチングアプリ」でした。
「マッチングアプリ」と並ぶのは「職場の同僚・先輩・後輩」でした。
この2つだけで、出会いの半分を占めています。
求められているのは、安全な「出会いの機会」
しかし、「マッチングアプリ」にも欠点はあります。
アプリ利用者の急増に伴って、トラブルやミスマッチングが増えており、危険はゼロではありません。
それに対して、「結婚相談所」は身元が保証された会員が相手であるという安心感があります。
その上で、利用者の高い結婚意欲に対して「出会いの機会」を提供することが、「結婚相談所」には求められていくでしょう。