働き続ける年齢は「65歳」か「70歳」。働く理由は「生活費」と「やりがい」
転職コンサルタントへのアンケート
転職サイト「ミドルの転職」が、「ミドルの就業継続以降」のアンケート結果を公開しています。
ここでは、定年前後の働き方についての結果を紹介します。
2023年12月に行なわれたインターネット調査には、「ミドルの転職」を利用している転職コンサルタント263人が回答しています。
「65歳まで働きたい」が多い
まず、「求職者は何歳まで働きたいと思っているか」と聞いています。
一番多い回答は「65歳」で、半分を占めています。
次に多いのが「70歳」で、全体の3分の1を占めています。
この2つだけで、80%以上を占めており、「65歳」と「70歳」を目標にしている人が多いことが分かります。
働く理由は「生活費」と「やりがい」
次に、「その年齢まで働きたい理由」を聞いています。
一番多い回答は「生活するための収入を確保するため」でした。
8割近い人が、これを挙げています。
次に多いのが「仕事を通じてやりがいを感じたいから」で、5割を超えています。
「生活費」と「やりがい」を求めて、ある程度の年齢まで働きたいと思っている人が多いことが分かります。
できれば今の会社で働き続けたい
最後に「どのような働き方を希望している人が多いか」を聞いています。
一番多い回答は「同じ企業で継続して働き続けたい」でした。
7割以上の人がこれを挙げています。
例えば、「副業に興味はあれど、安定収入の観点で、完全なフリーランスを本気で希望されている方は少ない。また健康保険など社会保険の観点からも、サラリーマンであることに一定の価値を感じている方も多い」というコメントがありました。
つまり、本音を言えば、今の会社で定年を気にせずに働き続けたいという人が多いのです。
次に多い回答が「定年まで働いたあとは、フリーランスで働きたい」でした。
2割ほどの人がこれを挙げています。
例えば、「副業がOKの企業を探されている方が多く、定年がきても、その他の収入の手段を確保できるように備えている話をよく聞く」というコメントがありました。
なお、「その他」を選んだ人については、次のようなコメントがありました。
「定年を機に、現職での継続雇用ではなく別の道を選択する方が多いと感じる。その際に『社会貢献ができる』や『60代後半になっても働ける環境』『若手の育成ができる』などはよく出てくるキーワード」
また、「定年後に正社員として別企業に転職するのは、なかなか難しい。そこで、派遣社員として働く道を選択する方も一定数いる」という声もありました。
もし、あなたが自社の定年を過ぎても働き続けようと思ったときには、このような条件や選択肢があることも覚えておいて良いでしょう。