5つのポイントで分かる花粉症と風邪の見分け方と、花粉対策の3つのポイント

[2024/2/9 00:00]
出典:リンナイ

専門医が教える花粉症の知識

給湯機器メーカーのリンナイが、「花粉症」についてのレポートを公開しています。

この記事では、耳鼻咽喉科専門医の石井正則氏が監修した花粉症についての知識を紹介します。

花粉症と風邪を見分ける5つのポイント

花粉症と風邪は、鼻水やくしゃみなどの症状が似ています。

この2つの病気を見分けるための5つのポイントを紹介します。

  • 花粉症の鼻水は、水溶性鼻汁といって透明でサラサラしています。一方、風邪を引いたときの鼻水は粘稠性といって粘り気があり、時には黄色や緑色になることもあります。
  • 花粉症のくしゃみ発作は、一度始まると立て続けて繰り返し同時に大量の鼻水が出てきて、鼻が詰まってきます。風邪のときのくしゃみ発作は冷たい空気を吸ったときに数発くらいでおさまってしまいます。
  • 風邪では高熱がでて、関節痛や咳や激しい喉の痛みを伴う全身症状が出ます。花粉症では熱が出ても微熱です。関節痛もなく、喉の痛みよりも違和感やかゆみを伴うことが多いです。また、花粉症では、目のかゆみ、顔や手首など露出した皮膚のかゆみを訴えることがあります。
  • 花粉症は風邪とは異なり、気象と時間帯に影響を受けます。風の強い日と雨上がりの日は花粉が大量に舞うので要注意です。
  • 花粉症は2週間以上症状が続きますが、風邪は数日から10日程度で症状が落ち着きます。
出典:リンナイ

花粉症対策の3つのポイント

では、花粉症に対して、どのような対策を取れば良いのでしょうか。

石井先生による3つのポイントを紹介します。

  • 花粉に水は禁物 入室前後は乾拭きで
    まず、入室前後の花粉除去が重要です。部屋に入る前に、服や髪についた花粉を取り除きましょう。目や鼻に花粉が入らないよう、掃除機や粘着テープを使うのが理想です。そして、決して水を使わないこと。入室後の床掃除でも同じことが言えます。これは、花粉が水分に触れると膨らんで弾け散るからです。加湿器も加湿し過ぎると同じことがおきます。
  • 外出時の衣服に注意 革製品は避けて
    革製品の表面には見えない凹凸(おうとつ)があり、付着した花粉が取り除きにくいです。革製品以外にも、毛皮、ウールやフリース、ボアなども避けましょう。短時間の散歩でも、予想以上に花粉を家に持ち込むことになります。
  • 花粉時期の洗濯 室内干し+乾燥機の使用がおすすめ
    花粉の飛散時期は天日干しを避けましょう。花粉対策は、「吸わない」「触らない」「近づかない」が原則。気持ちが良いことから天日干しを選ばれる方が多いようですが、可能な限り室内干しでの乾燥がおすすめです。

すでに花粉は飛び始めている

花粉の飛散は、年々早まっており、今年もすでに、関東地方から西の地域では、スギ花粉の飛散が始まっています。

毎日、飛散状況を確認し、早めに対策を行なうことで、花粉症の症状を少しでも抑えてください。

[シニアガイド編集部]