賃貸住宅で発見される「孤独死」の8割以上が男性。平均年齢は男性が「62.5歳」、女性が「61.2歳」
賃貸住宅での孤独死についてのレポート
日本少額短期保険協会が、孤独死の現状レポートを公開しています。
この調査では、孤独死を「賃貸住宅居室内で死亡した事実が死後判明に至った1人暮らしの人」と定義しています。
2015年4月から2023年3月までの調査期間中に発生した孤独死は「8,695人」でした。
孤独死社の8割以上が男性
孤独死者は男性が多く「83.3%」を占めています。
女性は「16.7%」しかいません。
孤独死者の多くは「男性」なのです。
男女とも「60代」が最多
孤独死者の平均年齢は、男性が「62.5歳」、女性が「61.2歳」でした。
年齢の分布を見ても、男女とも「60代」が多くなっています。
ただし、「50代までの現役世代」も全体の4割を占めており、孤独死が高齢者だけの問題ではないことが分かります。
死亡原因の6割以上が「病死」
孤独死者の死亡原因の6割以上は「病死」です。
「自殺」は1割ほどに留まり、「事故死」はさらに少なくなります。
つまり、孤独死者は、「病死」した「男性」が多くを占めています。
女性は「近親者」、男性は「職業上の関係者」に発見される
孤独死を見つけた「第1発見者」は、管理人など「職業上の関係者」が5割を占めています。
次に多いのが親族や友人などの「近親者」で4割弱、「他人」が1割強です。
女性は「近親者」、男性は「職業上の関係者」が多いという傾向があります。
女性は「3日以内」に見つかる
孤独死が発見されるまでの日数は、男女差があります。
女性は「3日以内」に見つかる割合が多く、ほぼ半分を占めています。
女性は、自分の身の上を心配してくれる近親者がいる割合が高いのでしょう。
家主を始めとする周囲にも迷惑が及ぶ
孤独死は、本人や近親者にとって不幸なことですが、部屋を所有している家主にも大きな損害が発生します。
その金額は平均で40万円、最大で450万円に及びます。
1人暮らしの場合は、健康に留意するとともに、周囲の人との人間関係を維持し、孤立した生活にならないように注意してください。