シニアに有効なメディアはテレビ。70代ならラジオ、60代ならインターネットも
[2016/5/8 00:00]
シニアのメディア利用についてのレポート
マーケッティングリサーチ会社のスガタリサーチが、日本のシニアマーケットについてのレポートを公開しています。
このレポートは、元データに民放テレビ系調査会社JNNのデータを使用しており、シニア層のリアルな実態を捉えています。
ここでは、シニア層が、どのようなメディアに接触しているのかを見ていきましょう。
なお、調査している年代は60歳~74歳で、この期間を次の3つの世代に分けて表示しています。
「ポスト団塊世代」60~64歳、「団塊世代」65~69歳、「戦中生まれ世代」70~74歳。
シニアはテレビをよく見る
シニア層は、テレビを「必ず毎日(3時間以上)視聴する」と回答する人が、半数を超えています。
シニア層に届くメディアとしては、テレビは欠かせません。
よく見るテレビ番組は娯楽系と、ニュース・ワイドショー・天気予報などの時事系です。
シニアにはラジオも有効
シニア層は、高齢になるほど、ラジオの聴取習慣が強くなります。
シニアにはラジオも有効なメディアなのです。
聴きたいラジオ番組は、ニュースなどの時事系と、「いろいろな人の考え方や生き方についての話」「クラシック音楽」「知識・教養が身につく話題や情報」などの教養系です。
シニアのインターネット利用は30%程度
インターネットについては、70~74歳では、使用率は30%ほどに留まります。
60~64歳の「ポスト団塊世代」では、利用率が過半数を超えるので、この年代から下の世代に有効なメディアと言えます。
インターネットの用途は、「地図検索」「企業や商品のホームページを見る」「電子メールのやり取り」などです。
シニア層に働きかけるためのメディアとして3つのメディアを比べてると、テレビがもっと有効で、年齢が高い層にはラジオ、年齢が低い層にはインターネットという使い分けと、それぞれの組み合わせが求められることがわかります。