60歳以上で働き続けている理由は「お金を稼ぐため」だけではない

[2016/5/16 00:00]

60歳前後の労働者に聞いた働き方の調査

総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングが、「シニアの仕事に関する調査」の結果を公開しています。

この調査が面白いのは、「40歳~59歳」と「60歳以上」の2つのグループ、各1,000人が回答していることです。

いずれも、現在、働いている人が対象ですが、定年前のミドルと、定年退職を過ぎた世代の考え方の違いがはっきりとわかる調査結果となっています。

働いている理由の1位は「お金を稼ぐため」だけど

「現在働いている理由」の1位は、年齢を問わず「お金を稼ぐため」です。

しかし、60代以上に限ると、2位の「健康維持のため」が肉薄しています。

また、「人と関わりを持ちたいから」「仕事をすることが好きだから」など、お金以外の理由を選ぶ人が多くなっています。

「現在働いている理由」 ※ネオマーケティングのデータを編集部がグラフ化

会社に求めることは「業務内容」

また、「会社に対して求めること」についても、59歳以下では「勤務場所」と「給与」が重要視されていますが、60歳以上では「業務内容」が1位になっています。

勤務先の利便性や給与の金額よりも、自分の経験や能力を生かせる仕事を求めている姿勢がうかがえます。

「会社に対して求めること」 出典:ネオマーケティング

必ずしも正社員でなくてもよい

また、「60歳からの理想の雇用形態」について、59歳以下では「正社員」を選ぶ人が多いのに対し、60歳以上では「自営業・個人事業者、フリーランス」を選ぶ人が多くなっています。

また、60歳以上では「パート、アルバイト」を選ぶ人も多く、ある程度、自分の生活に合わせて働くことを希望しています。

「60歳からの理想の雇用形態」 出典:ネオマーケティング

男性は70代まで、女性は60代後半まで働きたいと思っている

「何歳まで働きたいですか」という質問に対し、60代男性は「71~80歳」が多く、60代女性は「66~70歳」が多くなっています。

59歳以下の現役世代では「61~65歳」が多いのに対して、もっと長く働きたいという意向がはっきりと出ています。

「何歳まで働きたいですか」 出典:ネオマーケティング
[シニアガイド編集部]