「新盆」のお見舞いに、電報で「お花」や「線香」を送りましょう

[2016/8/14 00:00]

「新盆」は特別なお盆

個人が亡くなって初めてのお盆は「新盆(にいぼん)」または「初盆(はつぼん)」と言って、特別なお盆となります。

なお、お盆までに四十九日法要を迎えていない場合は、翌年が新盆となります。

初盆については、地域によっていろいろな行事がありますが、参加できない場合は、弔電を送ると良いでしょう。

ここでは、電報サービス「e-denpo」を手掛けるKSGインターナショナルのニューズレターを基に、新盆に送る弔電についての注意点をまとめます。

弔電の文章の作り方

弔電の文章は、故人を想いオリジナルの文章を作ってもいいですし、弔電文例を引用+アレンジして送っても結構です。

初盆用の文例を見てみましょう。

『~様の初盆を迎えられて、悲しみを新たにされていることと思います。
心よりお悔やみを申しあげますとともに、お子様のためにも元気を出されますよう願っております。』

e-denpoの場合、文章の長さが463文字まで使えるので、もっと長く書くこともできます。

故人は尊称で呼ぶ

弔電の場合、故人を指すときは「尊称」を使います。

基本的なマナーですので、注意しましょう。

  • 「父」 ご尊父(そんぷ)様、お父上、お父上様
  • 「母」 ご母堂(ぼどう)様、お母さま、お母上様
  • 「夫」 ご主人様、ご夫君様
  • 「妻」 ご令室(れいしつ)様、ご令閨(れいけい)様

忌み言葉は使わない

葬儀では不吉な言葉は「忌み言葉」と言って使いません。

弔電でも使わないように注意しましょう。

例:いよいよ、浮かばれない、追って、返す返すも、重ねて、重ね重ね、再三、重々、たびたび、次々、続く、尚、再び、ますます、またまた、迷う

お線香やお花をいっしょに送ることもできる

本来、新盆では「新盆見舞い」と言って、お花やお線香を届ける習わしがあります。

現在の電報では、お花やお線香を一緒に贈ることもできます。

弔電を送る相手によっては、検討してみましょう。

これらの弔電は、数日前の申し込みが必要なことが多いので、日程も確認しておきましょう。

プリザーブドフラワー電報「エターナリー」 3,350円(税別)
キャンディーマムやアジサイなどのプリザーブドフラワーが入っており、ボックスも開く
線香電報「翠玉」 2,450円(税別)
京都「松栄堂」の線香が6本入っている

近しい血縁の場合は送るものが決まっている場合がある

故人を亡くしたばかりで初めてお盆を迎える遺族に対して、「新盆見舞い」の代わりに弔電を贈ることは良いことです。

ただし、地域によっては、ごく近しい血縁者の場合は、「盆礼」「盆歳暮」「盆立て」と言って、そうめんや絵柄提灯など、決まったものを贈る習慣があります。

実家を離れている場合でも、息子や娘など、ごく近しい血縁の場合は、その地域の習慣を実家に確認し、それに沿った贈答品を準備した方が無難です。そもそも電報1本では失礼と感じられるでしょう。

弔電が歓迎されるのは、わざわざ訪ねてくるほどではないが、故人のことを覚えていてくれると嬉しいぐらいの間柄です。例えば、血縁はないが近しい間柄とか、普段つきあいが薄い親戚、友人知人のご家族などの新盆に最適でしょう。

故人や遺族との距離に留意して、一番良い弔意の表し方を方法を考えましょう。

[シニアガイド編集部]