喪中はがきをいただいたときの対応とマナー

[2018/11/25 00:00]
「喪中はがき」の例

「喪中はがき」は、家族や親戚が亡くなった場合に、毎年年賀状をやりとりしている方々に対して、喪中のため年賀状を控えることを知らせる挨拶状です。

年賀状を用意する前に届くよう手配されることが多いので、11月末頃から年末にかけてが、喪中はがきが届く時期です。

しかし、初めて喪中はがきを受け取ったときは、どのように対応すれば良いのか分からないものです。

メモリアルアートの大野屋のリリースをベースに、受け取ったときの対応を紹介します。

なお、喪中はがきの出し方については、「身内に不幸があった人が出す、喪中はがきのマナー」という記事を参照してください。

亡くなった事を知っている場合

喪中はがきをいただく前に、すでに故人が亡くなったことを知っている場合は、年賀状は控えて、挨拶状をいただいたお返事を「喪中見舞い」として出すと丁寧で良いでしょう。

この場合の文章のポイントは、次の3つです。

  • ご挨拶状を頂いたお礼
  • ご遺族がさびしい新年を迎える事への慰めと励まし
  • こちらからも年賀状を遠慮させていただく
亡くなったことを知っている場合の例 出典:メモリアルアートの大野屋

亡くなったことを知らなかった場合

喪中はがきによって、初めて亡くなった事を知った場合は、「喪中見舞い」でしっかりお悔やみの気持ちをお伝えすると良いでしょう。

「喪中見舞い」の文章のポイントは、次の3つです。

  • ご挨拶状を頂いたお礼と、ご不幸を知らずにいた失礼をお詫び
  • お悔やみの言葉と慰めや励まし
  • こちらからも年賀状を遠慮させていただく
亡くなったことを知らなかった場合の例 出典:メモリアルアートの大野屋

新年になってから送る場合は「寒中見舞い」で代える

喪中はがきを受け取ってから、時間が経ってしまった場合、「寒中見舞い」をもって挨拶状に代えることもできます。

「寒中見舞い」は、暑中見舞いや残暑見舞いなどと同じく、寒い時期に相手の健康を気遣い、お互いの近況を報告し合う、季節の挨拶状の1つです。

寒中見舞いは、松の内(1月7日又は15日)を過ぎてから節分(立春の前日、2月4日頃)までの期間におくるしきたりがあるので、喪中はがきを頂いた方へのご挨拶として寒中見舞いを出すのに適しています。

この場合の「寒中見舞い」では、次の2点を押さえて、お悔やみの気持ちをお伝えしましょう。

  • ご挨拶状を頂いたお礼と、ご不幸を知らずに居た失礼のお詫び
  • お悔やみの言葉と慰めや励まし

喪中はがきに関する最新のQ&A

最後に、メモリアルアートの大野屋に寄せられた、喪中はがきに関する質問と、その回答の一部を紹介します。

喪中はがきを受け取って初めてご不幸を知りました。今から香典などを送ってよいものなのでしょうか

何かしらの形で弔意を表したいと思っている方は多いですが、送る物の内容など悩まれる方も多くいらっしゃいます。

送るものは、現金でも、お菓子やお線香など品物でも構いません。女性の方には長持ちするお花、プリザーブドフラワーも最近人気があります。

お供え物の表書きは、「御仏前」や「御供」とすることが一般的です。掛け紙も黒白の不祝儀用を用います。また、その際に「喪中見舞い」と書いたお手紙を添えるとより弔意が伝わり丁寧です。

年賀状を出したあとに喪中はがきが届きました。どうしたら良いでしょうか。

すぐにお詫びとお悔やみのお手紙を出されると良いでしょう。通知を受け取っていたのにうっかり出してしまった、という場合も同様です。

喪中の方へお中元やお歳暮を贈っても良いのでしょうか。

お中元、お歳暮はお祝いごとではないので、先方が喪中でも贈って差支えありません。ただし、紅白の水引や、のしのついていない白の短冊を使って「お歳暮」の表書きにします。

お世話になっている上司が喪中です。年賀の挨拶にいくのは失礼にあたりますか。

先方はお祝いごとを控えていらっしゃる期間ですので、お控えになったほうが良いでしょう。

年賀状で結婚報告と住所が変わったことをお知らする予定だった相手より、喪中はがきが届きました。郵便物の転送期間が切れる前に住所が変わったことと近況を報告したいのですが、寒中見舞いで報告してもよいでしょうか

喪中はがきを受け取ったり、服喪期間中と思われる方には年賀状やお祝いのご挨拶は控える必要があります。むしろ家族をなくされて寂しい年末年始をお過ごしかと思われますので、慰めや励ましのお手紙を差し上げるお心遣いが必要です。

ご結婚のお知らせは、住所や姓が変わっていることもありますので、さりげなく書き添える程度にされてはいかがでしょうか。

【お知らせ】この記事は2018年11月25日にデータを更新しました。

[シニアガイド編集部]