「定年退職者向けプレゼント」や「還暦のお祝い」を売る詐欺サイトが登場

[2017/1/26 00:00]

詐欺サイトは季節感や慣習を利用してくる

ソフトバンクグループのBBソフトサービスが、2016年12月のインターネット詐欺リポートを公開しています。

今月のレポートでは、年度末の「定年退職者向けプレゼント」や「還暦のお祝い」の商品を販売する詐欺サイトが報告されています。

これまで年末の詐欺サイトでは、成人式や卒業式のイベント需要を見込んだ振袖などが多かったのですが、シニアを対象とした記念日商品が初めて発見されました。

犯罪者は日本の季節行事や慣習などを良く研究した上で、詐欺サイトを作成していることがわかります。

詐欺を目的とした販売サイトは、正規の販売サイトそっくりの偽販売サイトを作っています。誤って偽販売サイトを利用してしまうと、購入した商品が届かないなどの被害に遭う危険性があります。

また、詐欺サイトで入力したメールアドレスやパスワード、住所、氏名、クレジットカード番号などの個人情報は、成りすましによる不正な商品購入や、個人情報がブラックマーケットで売買される危険があり注意が必要です。

スマホでもインターネットには危険がいっぱい

BBソフトサービスが提供している「Internet SagiWall(インターネットサギウォール)」による、詐欺サイトの検知数は、12月単月で167万8,193件に上っています。

このような詐欺サイトの危険を避けるためには、セキュリティ対策ソフトを利用することや、大手のECサイトやそのアプリを利用するなどの対策が必要です。

詐欺サイト以外にも、偽のアダルトサイト契約の会費を請求する「ワンクリック詐欺」、金融機関などからのメールを装いパスワードなどをだまし取る「フィッシング」、役に立たないニセのセキュリティソフトを配布する「ボーガスウェア」など、インターネットには危険なサイトがたくさんあります。

特に、スマホを利用している場合は、インターネットのサービスを利用しているという意識が低く、知らないうちに危険なサイトに誘導されてしまう場合があります。

クレジットカード番号を始めとする個人情報を利用するサイトなどは、慎重に利用するようにしましょう。

2016年12月のネット詐欺検知数 出典:BBソフトサービス
[シニアガイド編集部]